いきなりですが、オートバイの世界で一昔前だと「HY戦争」って言葉があり、世界基準でホンダ(H)とヤマハ(Y)の熾烈な販売における
トップ争いってのが結構長い期間ありました。これは国内だけの話ではなく海外のメーカーを含めて、世界売り上げのレベルで「1位と2位を
競ってる」状況だったんですよね。しかし現在の新車販売台数を見てみますと、驚くほど「状況が変化してる」事が分かります。まず、ホンダ
に関しては相変わらず「トップ独走」状態で、国内外を含めメーカーの予想通りの数値を確保しているのですが、なんと、現在の2位はヤマハ
ではなくカワサキとなっています。この結果、確かに大型バイクを中心に勢いを感じますし、人気モデルも多く所有してるので納得と言って
しまえば納得です(笑)。ただ、そのカワサキも1位のホンダとの差は激しく売り上げだけで言うと1/3以下です(笑)。で、やっと次の3位
がヤマハとなっているのですが、2位のカワサキからさらに半分ほどの売り上げしかありません。また4位のスズキとの差もほとんどなくギリ
ギリでの3位と言う結果だったりします。いやぁ、もうかつてのホンダとは「天地の差」があると言えるんですよね。オヤジ世代のボク(現在
58歳)からしたらこの状況は「想像もしてなかった」事で、シンプルに信じられまでん(笑)。ただ、こんな状況に陥った要因はラインナップ
を見ても分かるのですが、現在のヤマハの車種って非常に「少ない」状況です。この事態は2008年から始まっており、当時あった新しい排気
ガス規制によって急激に車両数を減してしまった所から、新機種があまり登場していない事に理由がある感じなんですよね。逆にホンダは当時の
「オートバイ氷河期」にあって、それまでの車両の改良(インジェクション化)や、それまで通り、新しい車種を次々と発表していおり、企業の
体力差を如実に表したカタチとなってるんですよね。で、具体的にメーカー車両と、その売り上げ順位を見てみますと、まず前年の売り上げ台数
で見ていきますと、1位から3位までは、全てホンダで「レブル250」や「GB350」「PCX160」がランクインされています。この車両たちは言わ
ずと知れた人気モデルなので、当然と言えますよね(笑)。また、4位と7位にカワサキのモデルが入っており車両は、あの「Z900RS」に、もう
1つは新型の「インルミネーター」となってて、その途中は海外のメーカーのモデルがランクインされてる状況だったりします。また肝心のヤマハ
のモデルたちですが、現在の売り上げを見てみますと、なんと15位が最高で車両は「YZF-R25」です。また、その次となると更に下がって20位
にビッグスクーターの「X-MAX」となって、22位にやっと「XSR900」がランクインしてるって感じです。近年になって何となくヤマハの勢い
ってものを「感じなくなった」気がしていましたが、ここまで下がってるとは思っていませんでした(笑)。特に売れ線と言える「YZF-R25」で
すらこんな順位ですし、もう1つヤマハのとって大きな功績を担った「MT-07」に関しても、昨年の実績だと30位以下となってしまってます。いやぁ、
登場当時はかなり人気の車両でしたが、何となくモデルチェンジを繰り返してるうちに売れなくなっており、現在の状況にあまじてる感じになって
ます。オヤジの昔は良かった話になりますが、かつてのヤマハってデザインが良くて、性能が精密で高いと言われていました。その時代を知ってる
だけに現在の状況に「どうしてなってしまったのか?」ある種のオートバイブームとなってる今日に対して「不思議」とも言える事態を感じてしまう
んですよね!(笑)