日 程:2013年7月22日(月)~23日(火)
山域山名:知床連山・羅臼岳、三ツ峰、サルシイ岳、オッカバケ岳、硫黄岳
行 程:7/22 ウトロ(5:10)=岩尾別温泉230m(5:35/6:10)→560m岩峰(7:10/7:20)→弥三吉水(7:40)→極楽平(7:50)→銀冷水(8:30/8:45)→羅臼平(9:35/9:50)→羅臼岳1660m(10:40/11:10)→岩清水(11:30/12:05)→羅臼平(12:20/12:35)→三峰分岐(12:50)→三ツ峰キャンプ地(13:10/13:25)→サルシイ岳肩1540m(14:10/14:20)→オッカバケ岳西峰1450m(15:15/15:25)→二ツ池(15:50)テント泊
<天候:晴れ>
いよいよ知床連山縦走へ。北海道に向かう前から週間予報を気にかけていたが、今日、明日とも知床は晴れベースで大きな崩れはない。
少々寝不足だが、夜が明ける前に起床した。
海霧に包まれた、道の駅うとろ・シリエトク。
テーブルを出して朝食。
知床国道、見晴橋からのウトロ。
右から羅臼岳、三ツ峰、サルシイ岳、オッカバケ岳と今日縦走する山を望む。
モチベーションUP↑。
入山口の木下小屋。小屋番から「熊はよく出るが、人は襲われたことはないよ。稜線の水もあるんじゃないの」と素っ気ない返事。
実際、その日もすぐ裏の山で子熊が出たらしい。(他の登山者から聞いた)
オホーツク展望台から。
天頂山1046m(左)と奥に尖った知西別岳1317m。
弥三吉水もたくさん流れていた。
極楽平からの羅臼岳。
大沢も雪渓が埋めていた。
オホーツクをバックに爽快な風を受けて登る。
エゾコザクラ。
羅臼平にて。
ザックの食料はフードロッカーへ。
フードロッカーは、羅臼平と三ツ峰、二ツ池に設置されていた。
ハイマツ帯から溶岩ドームがせり上がる羅臼岳。
左にはオホーツク海。
正面には知床連山。
右には太平洋と、雲海上に国後島のルルイ岳1486mと右は爺爺岳(チャチャヌブリ)1822m。
登山道脇の砂礫には、たくさんの高山植物が咲いていた。
ミネズオウ。
エゾノツガザクラ。
チングルマ。
???名前が分かりません。
羅臼岳山頂。
斜里岳、海別岳を望む。
ウトロ港もくっきりと、遠くには網走の海岸線。
潮の流れが、まるで田んぼ模様のように見える。
羅臼岳山頂にて。
岩清水は冷たい軟水の美味しい水。この先取れないかもしれないので、水も補給する。ひとり行動用2.5Lにテン泊用の4L以上をプラス。
じょうごが役に立った。
羅臼平から縦走路へ。いきなり藪漕ぎ。
縦走路も花花花。
咲き乱れる。
羅臼岳をバックに。
この先まだ長いので、三ツ峰山頂はパスした。
チングルマの群落とサルシイ岳。
羅臼平からは他に登山者はなく、我々だけだった。
三ツ峰キャンプ地。
まだ雪渓も残っていたので、水も十分取れる。
海岸線には知床五湖もはっきり見える。
美しい吊り尾根の三ツ峰。
新調したグレゴリーのザック。造りはさすがで背負いやすい。
???の花。
三ツ峰の奥に羅臼岳が格好いい。
お花畑。
サルシイ岳山頂肩。山頂への道はなかった。
サルシイ岳から縦走路を振り返る。三ツ峰の雪渓下がキャンプ地になっている。
知床連山では、羅臼岳とサルシイ岳がひと際高い。
これから目指すオッカバケ岳。その向こう側に二ツ池があるはず。
明日越える硫黄岳も大きい。
サルシイ岳北面の大きな雪渓を下る。末端を流れる豊富な湧水を再び補給する。
オッカバケ岳から立派な山容のサルシイ岳。
オッカバケ岳を下ると、やっと二ツ池が見えた。
この景色が見たかった。
静かにたたずむ二ツ池。
ただ、沸騰させたとしても池の水を飲むのには勇気がいるかも。途中で水ポリを満杯にして正解だった。
池脇のテントサイトに設営。写真には写らないが、虫がものすごく、しかも獰猛。
油断すると、服の上からも刺された。
着替えて、食料をフードロッカーに入れたあとは、(虫を振り払いながら)
プレモルで乾杯!!
北太平洋沖の高気圧から吹き出す風で、今日は絶えず太平洋側は低い雲に覆われていた。
逆にオホーツク海側はほぼ快晴で、知床は両側を大きな海に挟まれて、大気がぶつかりあうところだと実感できた。冬の知床は、人が簡単に飛んでいくほどの烈風が吹くらしい。
月に照らさせた二ツ池。幻想的でした。
7/21(日) 苫小牧(11:00着/11:30下船)=市街=沼ノ端西IC(13:30)=道央道==旭川紋別自動車道丸瀬布IC=遠軽(16:00/17:10)=湧別(17:30/17:45)=計呂地(18:00/18:10)=北浜駅(19:20/20:00)=小清水町原生亭温泉=斜里=ウトロ(22:30)<テント泊>
朝食はモーニングBセット。
翌朝も優雅に生演奏があった。
北東北ラインは曇天と雨。
北海道沖は青空が見えてきた。
仙台から16時間の航行で苫小牧へ。
船を出ればいよいよ北海道!
まずは腹ごしらえ~と、苫小牧駅北口へ。
苫小牧に来たら、「ふたば家」のみそラーメン♪。しつこくない濃厚みそが旨い。
樽前山1041mと風不死岳1102m。
道央道。
札幌を過ぎればご覧のとおり。
砂川からのピンネシリ山1100m。
愛別からの天塩岳1558m。
石狩川。
上川からニセイカウシュッペ1883m。
旭川紋別自動車道を東進して丸瀬布ICから国道333号を走って遠軽へ。
遠軽町の名勝ピリカノカ。
由来の説明は読んでください(^_^)。
眼下に遠軽駅と街並、素晴らしい眺め。
石北本線がスイッチバックする遠軽は、交通の要所だったらしい。
半袖では寒いくらいで気温は17℃。
遠軽公園にはSL-D51859が静態保存されていた。
D51859は山陽本線と石北本線で活躍し、昭和47年に役目を終えた。
雪かき車も。
走行距離22万キロ超の愛車プラドと願望岩インカルシ。
遠軽マップ。
遠軽駅は風情のある駅舎。
駅窓口。
車両火災が相次いで、特急運休のお知らせ。
駅前通り。旅で未知の町に来たら、必ず駅に立ち寄ることにしている。
遠軽からオホーツク海に向けて走る。次第に雲の下に入ってさらに気温も低下。寒くて暖房を入れてしまった。
ここはかつての名寄本線と勇網線、湧別支線が分かれる要衝の駅、中湧別駅があったところ。
今は、日帰り温泉施設が併設された道の駅中湧別となっている。
ホームは昔のまま保存。
雪かき車や車掌車も置かれてある。
コンクリートの枕木はあとで敷かれたものだが、レールは当時のもの。
中湧別からサロマ湖を左に見ながら斜里方面へは深い霧の中のワイディングロード。
途中にあった勇網線の計呂地駅跡にも立ち寄る。
今は地元の人が管理して、車両はライダーハウスとして使われていた。1泊300円。
SL-C58139。
線路の行く先は網走駅(だった)。
ガンガン飛ばして、まだ汽車が走っている釧網本線の北浜駅へ。
構内には寄せ書きされた名刺がびっしり。
今日のオホーツク沿岸は濃霧に包まれていた。すぐ右は海で潮の香り。
昔駅長室だった部屋は、「停車場」の名前で喫茶になっている。
停車場のメニュー。
ホタテカレーを注文。美味しかった。
椅子は汽車で利用されていたもの。
女性のマスターと。
マスターに教えてもらった温泉、原生亭でひと風呂浴びて、夜が更けたウトロへ向かった。
期日:2013年7月20日(土)~28日(日)
山名:知床連山(羅臼岳、硫黄岳)、斜里岳、ニセイカウシュッペ、石狩岳、羊蹄山
同行者:ふくせんぱい
7/20(土) 北本(12:20)=仙台(16:00)=仙台港(17:30着/19:40出港)=苫小牧
2013年夏は9日間かけて北海道遠征へ。
今回もフェリーで道内に入るため、仙台港に向かった。
東北道が順調で時間があったので、海岸沿いがどうなっているか見たくて車を走らせる。
まだ、津波で壊れた看板がそのままに。看板がめくれている高さは約5mか。
かつて海岸公園だった場所は、廃棄物処理場となっていた。
震災の後に作られた神社。右の石碑には「山の神」と彫られていた。
祈りを捧げた。
この辺りの民家はすべて廃墟になっていた。
かつては水田だった田んぼ。海から遠い場所は田植えが行われていたが、ここはまだその気配はなかった。
カインズモールでラーメンを食べて仙台港へ。
苫小牧行きの太平洋フェリー。すでに多くのライダーと旅行者が待っていた。
考えてみたら3年連続で仙台~苫小牧の太平洋フェリーを利用している。
いざ、船内へ。
夏休みに入った最初の土曜日とあって、車両も多くて大混雑。
最後はギチギチに縦列駐車で収まった。
まずは旅の成功を願って乾杯!!
北海道ではサッポロクラッシックしかないでしょう。
日が暮れた仙台を出港。
夜にはジャズコンサート。
フェリーは優雅な旅だ。
21年連続でフェリー・オブ・ザ・イヤーを受賞している太平洋フェリー。
ロビーも広く清潔で、快適な船旅が味わえる。
B寝台を予約したので安眠できた。