お出かけ日和の土曜日、島岡美延です。川崎市制記念の多摩川花火大会も予定通りできそう。
花火の季節に限らず、見上げて探してしまう、月。昨夜、東京バレエ団創立60周年記念第一弾『かぐや姫』全3幕、世界初演の初日に東京文化会館へ。日本を代表する振付家、金森穣に委嘱された作品。2021年秋に第1幕、今年4月に第2幕、そしてついに全3幕。音楽はドビュッシー。
シンプルな舞台装置。月や竹藪などの照明、映像表現。海や竹に自在に変化する「緑の精」など、多くの衣裳はダンサーの肉体の美しさが際立つ「全身を包むユニタード」が基本。翁に育てられ宮廷に送られるかぐや姫の秋山瑛は、白。帝の正室・影姫は育休復帰の沖香菜子で、赤。そこに着物をまとったり。
かぐや姫が月に帰る場面の「光の精」は『ジゼル』など〈白いバレエ〉の伝統に男性群舞も加わり、圧倒的。月は満ち欠けを繰り返しながら、地上の物語を見つめていたでしょうか。海外公演もぜひ行ってほしい傑作グランド・バレエ、誕生!
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