戦争前にあった暗殺未遂

連休中日は雨の朝、島岡美延です。
権力を握った人物の思想で、国民は困難に巻き込まれる…、今も昔も。
映画『ヒトラー暗殺、13分の誤算（16日公開）』をご紹介します。
実は、この暗殺未遂、戦争突入前の1939年11月8日に起きたものでした。
ドイツが長らくその存在を隠し続けていた人物は、ゲオルク・エルザー。
家具、時計職人だった36歳、ダンスと音楽をこよなく愛し、多くの女性を魅了した人柄だったそう。
エルザーが、毎年恒例の演説を行うヒトラーを狙って、ビアホールに時限爆弾を仕掛ける。
しかし、ヒトラーは悪天候のため、予定より13分早く演説を終えてそこを離れ、爆発で8人が犠牲に。
秘密警察ゲシュタポがとらえた家具職人は、拷問を受けても単独犯との主張を変えない。
エルザーが一人で、緻密で大胆な計画をたて、ヒトラーの“暴走”を止めようとした本当の理由とは。
『ヒトラー　～最期の12日間～』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督、渾身の作。
人間の強さに魂が震えます。