「いのち」をかけた眼差し

新米食べていますか、島岡美延です。先ごろ買った新米、やはり美味しい！　福島県の米に「安全宣言」も。
被災県の「モノ」を使うことに中止要請をする極端な行動と、買い物で「被災県産」を避ける心。東北の復興を遅らせるものは何？　震災から7ヶ月以上たちました。
「いのち」の重さを考える映画が相次いでいます。武士の「切腹」を通じて、強烈なメッセージを世界に発した三池崇史監督の問題作『一命（15日公開）』をご紹介します。
江戸時代初頭、大名の御家取り潰しが相次ぎ、生活に困った浪人たちの間に「狂言切腹」が流行していた。切腹のため庭先を貸してほしいと申し出て、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭をもらうという「ゆすり」。
ある日、斎藤勘解由（役所広司）の屋敷に津雲半四郎（市川海老蔵）が切腹をさせてほしいとやってくる。そこで勘解由は、数ヶ月前にやってきて無様な最期を遂げた千々岩求女（瑛太）について語り始める・・・。
静かな3Dの映像が、紅葉の美しさ、武士のたたずまいを引き立てます。果たして半四郎の本意とは？