双子姉妹監督、10代の双子を描く

湿度も気温も高い月曜日で体力消耗しそう、島岡美延です。

あなたの周囲に双子はいますか？　従妹や同級生にいるけど、本人たちの感覚はたぶん、兄弟姉妹とは違うはず。映画『ふたごのユーとミー ―忘れられない夏―（28日公開）』をご紹介します。タイから届いたフレッシュな物語は、一卵性双生児のワンウェーク＆ウェーウワン・ホンウィワット姉妹の長編デビュー作。

1999年、中学生になった双子のユーとミー。違いはミーの頬の小さなほくろくらい。一人分の料金でビュッフェで交代で食べたり、双子を最大限利用し、どんなこともシェアする人生で隠し事もなかった二人。夏休み、親の事情で田舎町の祖母の家に身を寄せることになり、マークという同級生と出会う。マークはミーとユーを取り違え、ユーはミーにマークへの想いを告白。ミーにも言い出せない思いが――。

入れ替わりという双子ならではの誘惑、でも、一生同じ、とはいかず。一人二役で演じたティティヤー・ジラポーンシンがとてもチャーミング。