通訳解雇の報道も世界を駆け巡り、島岡美延です。
先日、図書館の棚で見つけた中野信子・ヤマザキマリ著『生贄探し 暴走する脳』(講談社+α新書)。2021年4月出版、コロナで世界が「閉じ込もった」日々の言葉。特にマリさんはイタリアと日本の行き来が出来なくなって家族と会えない、移動できないストレスの日々。
著者二人のLINEのやりとりから生まれた本。日本人は「生贄探し」文化があり、村八分への恐怖は外国と比べ物にならないほど――、コロナになって迷惑をかけたと自殺者も。「出る杭は打たれる」ということわざ、外国にはないとか。
2022年のロシアの侵攻、2023年からのガザの困難を知らない時期に語られた「正義」「同調圧力」。自分が正しい、それが群れを生み、何が何でも相手に認めさせたいという強引な承認欲求こそ、紛争のもと。
マリさんは昆虫好き。同じ種で滅ぼしあうのは人間くらい、と。
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