少し暖かくなる月曜日、今日は母の誕生日、島岡美延です。コロナ禍の3年で活動量が減ったのは私も同じ、今年こそもっとあちこち連れ出さなきゃ。
要介護の父を支える母を見ていると、二人ともよく頑張ってきたと思いますが、夫婦の運命、価値観は国や時代により様々。映画『小さき麦の花(10日公開)』をご紹介します。不器用な夫婦の物語、中国では若い世代中心に大ヒット。
2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエと内気で病気がちのクイイン。互いに家族の厄介者だった二人は見合いで結婚。口数は少ないものの、やがて互いに慈しみ、力を合わせて作物を育て、自分たちで土壁の質素な家を作り、日々を生きる。だが、自然の猛威や変わりゆく時代の波にさらされ・・・。
リー・ルイジュン監督の叔父(実際に農民)が演じたヨウティエ、彼が飼っているロバが、作品の中でも大事な家族。ロバで荷物を運び、ロバで大地を耕す。電化製品に縁がない生活を送り、小さな喜びを積み重ねていくのです。