国枝慎吾さんの前人未到の業績には異議なし、島岡美延です。ただ、国民栄誉賞って「政権の明るい話題作り」に使われている印象が。イチローさんは三度の打診を固辞、彼が時の首相と並ぶ写真、どうしても浮かびません。
先日、岸田首相が衆議院予算委員会で同性婚の法制化に関する質問に「社会が変わってしまう課題」と答弁。〈政治家の失言〉のような報道はされずとも、違和感を覚えました。
3世議員であり、息子を政務秘書官にした首相には、自分の価値観こそが今の社会、なのでしょう。すでに変わりつつある社会の声、聞こえていませんね。
首相の「社会が変わってしまう」発言について問われた荒井首相秘書官は、「LGBTは見るのも嫌、隣に住んでいたら嫌だ」と語ったそう。オフレコ前提の発言でその後、陳謝・撤回。ただ「首相秘書官室全員同じ考え」とも語ったようで、彼は周囲の記者たちも「同じ考え」だと信じて発言したのでは。
政治、報道が作っていく「社会」。国民はどこへ行った?