イランの心理サスペンス

昨日は昼間もエアコンをつけませんでした、島岡美延です。冷たい飲み物より、温かいものが欲しくなる・・・、数度の差は人間の行動を確実に変えますね。
イラン映画をご紹介しましょう。「彼女が消えた浜辺（11日公開）」は若い家族世代のバカンスが、サスペンスの様相を帯びる心理劇。イランは、人口の7割が30歳未満という「若い国」で、女性の大学進学率は男性を上回るとか。チャドルで頭を覆った女性がブランド品を持ち、カスピ海で遊ぶ・・・、そんな知られざる一面に触れることができます。
大学時代の仲間と3日間の休暇にきたセピデー。夫や子供連れの者、離婚した者、そしてセピデーが連れてきたエリだけが「初対面」という顔ぶれ。予約の行き違いで、何年も放置された海辺の別荘で過ごすことに。目の前の海で溺れた子どもの捜索騒ぎの中、エリの姿が見えなくなる。波にさらわれたのか、自分の意志で去ったのか。
彼女の「素顔」を探るほど、謎が増え、追い込まれるセピデー。互いを責めるメンバー。この群像劇から目を離せなくなります！