水戸梅日記

水戸・いばらき

切羽へ

2008-07-31 | 読んだ本
切羽へ 切羽へ
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-05

 

 

 第139回直木賞受賞作 「切羽へ」

 

 「切羽」とは、トンネルを掘っていく一番先のことで

 それ以上先には進めない場所。

 

 

 静かな島で、夫と幸せな日々を送る妻の前に

 ある日、一人の男が現れます。

 

 夫を愛していながらも、その男に惹かれる妻。

 

 そして、二人はそれ以上先へ進めない場所へ

 向っていく・・・というお話です。

 

 一度目は、結末が気になって仕方なく、

 慌てて読んでしまいましたが、

 

 結末を知った二度目は、安心して(?)

 妻の心の動きを追っていくことができました。

 

 丹念に描かれる妻の一挙一動と一言一句は、

 とてもぎこちないのですが、でも、だからこそ、

 行間から押さえきれない思いが立ち昇ってくるのだと思いました。

 (この辺が作家の技量でしょうか。)

 

 

 それにしても。

 なんで心って、揺れちゃうんでしょうね。

 (不思議です。)

   

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする