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内臓が生みだす心 (NHKブックス) 価格:¥ 966(税込) 発売日:2002-08 |
「脳」中心の人間観を見直す本です。
高等生命体は、「腸」にはじまり、
腸管がエサや生殖の場を求めて体を動かすところに
「心の源」があるというのが、著者の主張です。
解剖学、発生学、形態学だけでなく
宗教や物理にも詳しそうな著者の話は
専門的な部分になると、私にはよくわかりませんでしたが、
「脳じゃなかったんだ・・・」ということが、
すとんと腑に落ちてしまった感じです。
(ちなみに、日本には昔から「腹の文化」があって、
「腹の虫がおさまらない」から「切腹」をしたのだそうです。)
●「記憶する心臓」という本には
心臓と肺を移植した患者の心が、
ドナーの心になってしまった事例が載っている。
●腸を大別すると3つに分かれる。
①呼吸を扱うのが、「鰓」(えら)の腸
②のど元を過ぎると、消化器官である「腹」(はら)の腸
③泌尿・生殖・肛門が、「排」出の腸
●生命の本質は、リモデリングであり、
「腸からの酸素と栄養の吸収」が始まり。
これは単細胞の原生生物から、
ずっと受け継がれている。
●腸の「吸収能力」こそが、「欲求」であり、
腸の消化・吸収の能力と好き嫌いが、
財・名・色・食・睡の五欲の源。
●顔は骨格を持った腸管で、
骨格の外に筋肉が出ている。
生命は「食と生殖」の二相からなり、
この二相が顔に集約されている。
健康に生きるための秘訣もありました。
「口呼吸」は万病の元で、
「鼻呼吸」にすべきだそうです。
その他、冷たいものをとらないとか、
しっかり睡眠をとるとか・・・。
(本を読んだばかりですが・・・。)
特別純米酒
「垂涎乃的」
(すいぜんのまと)
常陸大宮市にある
「酔富」という酒蔵で作っています。
きりっとしていて、飲みやすかったです。