風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

今年のプロ野球・続

2013-11-08 03:57:15 | スポーツ・芸能好き
 今年のプロ野球は、明日行われる侍ジャパンの台湾戦に関心が移っていますが、この機会に、その後のシーズンを振り返りたいと思います。
 日本シリーズでは、楽天が球団創設9年目にして初優勝をなしとげました。さすがにリーグ覇者同士の戦いは、見どころのあるなかなか良い試合もあって、最終戦までもつれ込みましたが、巨人・打線は最後まで振るわず、巨人ファンとしては欲求不満の残るシリーズとなりました。阿部の22打数2安打をはじめ、チーム打率は僅かに・182と、見事に楽天投手陣に抑え込まれたのは、後で楽天・嶋捕手も語っていたように、巨人打線は縦の変化に弱いという事前のデータに基づき、スプリット(あるいはフォーク)を多投され、まんまとタイミングを外され続けたためでしょう。こんな明らかなボール球に手を出すのかと思うようなシーンが多かったのは、確かにマー君のようにスピードのあるスプリットは打ちにくそうですが、巨人打線が不甲斐ないというよりも、むしろスプリットを多投しながら調子を崩さなかった楽天・投手陣を褒めてあげるべきなのかも知れません。巨人としては良いところナシ、辛うじて、シーズン24勝無敗のマー君に、ポストシーズンではあるものの土をつけたのが、セ・リーグ覇者として、ひいてはプロ野球界としての面目でした。こうして見ると、以前から指摘され、交流戦の結果にも見られる通り、セ・パに力量の差があり、巨人は、そんなセ・リーグでぶっち切りの優勝をして、慢心があったかも知れません。
 それから今年の日本のプロ野球を特徴づけるのは、ルーキーの活躍でしょう。日本シリーズでも、楽天・則本(シーズン15勝8敗)や巨人・菅野(同13勝6敗)の活躍は目覚ましいものでしたし、ペナントレースでも、ヤクルト・小川は前健を抑えてセ・リーグ最多勝(16勝4敗)、阪神・藤波は10勝(防御率2.75)、日ハム・大谷は3勝にとどまりましたが投・打の両刀使いが話題をさらいました。これだけの数字を並べられると、また何よりマー君の24勝無敗という大記録が打ちたてられた年でもあり、投球術が進歩しているのか、たまたまルーキー投手の実力が秀でていたのか、はたまたプロ野球界の打撃の質が落ちているのか、気になるところです。
 海を越えて、ワールド・シリーズでは、期待通りボストン・レッドソックスが優勝しました。上原はクローザーとしての仕事をこなし、見事、胴上げ投手となって、喜びもひとしおでしょう。日本では完投型の投手だったことを思うと物足りなさは残りますが、体力差があるアメリカで活躍を続けるのは並大抵ではありませんし、分業が進むアメリカでは、日本よりずっと評価が高いことでしょう。
 バレンティンの56号本塁打、イチローの4000本安打は、既に書いたことなので、触れません。
 若手中心の新生・侍ジャパンにも期待しましょう。
コメント
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