【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

安倍文殊院

2020-10-29 | デジカメ紀行
「安倍山崇敬寺」(安倍寺)
孝徳天皇の勅願によって大化改新の時、左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が
安倍一族の氏寺として建立。
大化元年(645)安倍倉梯麻呂が創建した安倍寺(崇敬寺)は、現在の寺の南西約300mの地に法隆寺式伽藍配置による大寺院として栄えていました。(東大寺要録末寺章)
鎌倉時代に現在の安倍文殊院の土地に移転後も、興福寺官務牒疏によると塔頭寺院二十八坊の存在が記されているように大和十五大寺の一つとして栄えていました。
永禄六年(1563)松永弾正の兵火を受け一山ほとんどが火災で焼失、約100年後の寛文五年(1665)に現在の本堂(文殊堂)が再建されました。
日本三文殊の第一霊場「奈良県・大和安倍の文殊」(京都府・天橋立切戸の文殊、山形県・奥州亀岡の文殊)としても知られています。

10月6日訪れました。

境内図


弁財天、奈良時代の遣唐使・安倍仲麻呂、平安時代の陰陽師・安倍晴明がお祀りされている方位災難除けの金閣浮御堂や特別史跡の古墳、安倍晴明が天文観測をしたと伝わる展望台などがあります。

受付を済ませ、本堂へ向かいます。

<西古墳>



飛鳥時代に造立されました。国の指定史跡の中で特に重要である「特別史跡」に指定されて
います。
古墳の特別史跡指定は全国でも数件で、明日香の石舞台古墳、キトラ古墳、高松塚古墳と共に、
境内には二か所の史跡指定古墳があります。

内部は、大化元年(645)当時のまま保存されており、石材は良質な花崗岩を加工し、左右対称に石組みがされています。玄室の天井岩は一枚の石で、大きさは15㎡あり、中央部分はアーチ状に削られています。古墳内部の築造技術の美しさは日本一としても定評があります。
現在、この古墳には弘法大師が造られたと伝わる「願掛け不動」がお祀りされていますが、本来は大化元年に初の左大臣となり当山を創建した安倍倉梯麻呂の墓と伝えられています。


<金閣浮御堂(霊宝館)、文殊池>



<阿倍仲麻呂公望郷詩碑>





<手水舎>


手水舎後ろから

金閣浮御堂が見えています。


<本堂>



入母屋造りの七間四面の建物で前に礼堂(能楽舞台)を従えています。


渡海文殊群像(とかいもんじゅぐんぞう)

(ホームページより)

御本尊は「三人寄れば文殊の智恵」のことわざでも有名な文殊菩薩で、日本最大約7mと伝わる、
快慶作の国宝です。

獅子に乗る文殊菩薩を中心として、向かって左に維摩居士(最勝老人)と須菩提(仏陀波利三蔵)、向かって右に獅子の手綱を持つ優填王と先導役の善財童子、四人の脇士を伴う「渡海文殊群像」は、雲海を渡り、私達衆生の魔を払い、智恵を授ける為の説法の旅に出かけているお姿だそうです。


<本坊>


<伊勢神宮への大道標>





<鐘楼>



<稲荷社>







花の広場の方へ。

秋には、例年、コスモスを使った迷路が楽しめます。今年は中止。
11月頃からは、縦20㍍横25㍍の広場に、花を使った干支のジャンボ花絵が描かれます。

<不動堂>




奥に見えているのは、不動堂。




奥に見えているのは、浮御堂。

  

  

  

    

  



  

チョコレートの香りがします。


カラスウリ



<石仏群、弘法大師像>






<十一面観音>






<東古墳>




  
<白山堂>



室町時代に建立されました。流造屋根柿葺(こけらぶき)で美しい曲線の唐破風をもった社殿で、国の重要文化財にも指定されています。
御祭神は全国の白山神社に祀られる白山比咩神(しらやまひめのかみ)と同一神である菊理媛神(くくりひめのかみ)。鎮守。
白山信仰と陰陽道は古くより深く結びついた為、安倍晴明ゆかりの当山に白山神社の末社が勧請されました。菊理媛神は『日本書紀』によると伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の縁を取り持たれた神様で、菊理媛の「くくり」は「括る」にもつながり、古来より縁結びの神様としても信仰されています。「縁」は巡り合わせでもあることから、人と人を結ぶ良縁成就も祈願下さい、と。


<合格門>


合格門をくぐって行くと、展望台に。








花の広場、金閣浮御堂、二上山へと、続きます。






<ウォーナー博士碑>






<晴明堂>

平安時代の陰陽師、安倍晴明をお祀りしています。

説明文は公式サイトを参考にしました。


安倍文殊院を後にして、明日香の稲渕へ・・・

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