【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

雛祭り

2022-03-02 | デジカメ紀行
雛祭り(ひなまつり)
女の子の健やかな成長と健康を願う「桃の節句」の行事。
ひな人形(「男雛」と「女雛」を中心とする人形)に桜や橘、桃の花など木々の飾り、雛あられや菱餅などを供え、白酒やちらし寿司などの飲食を楽しみます。



雛祭りは人形(ひとがた)の風習、「天児(あまがつ)、這子(ほうこ)」などによる祓いの信仰、「ひいな遊び」などの行事が融合したものと考えられています。
古代中国には上巳の日(3月最初の巳の日)に川で身を清める風習があり、これが日本に伝わって草や藁など作った人形(ひとがた)に穢れや災いを移して川や海に流す風習と融合したとされています。

貴族の間では幼児を災いから守る「天児と這子」が作られ、後の「立雛」の起源になり、上流階級の子女の間には「ひいな遊び」という遊びがありました。
京都では平安貴族の子女の雅びな「遊びごと」として行われ、その当時においても、小さな御所風の御殿「屋形」をしつらえ飾ったものと考えられています。初めは儀式ではなく遊びであり、雛祭りが「ひなあそび」とも呼ばれるのはそのためです。

平安時代には川へ紙で作った人形を流す「流し雛」があり、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になりました。当時の乳幼児死亡率は現代とは比較にならないほど高く、赤ん坊のうちに亡くなることは珍しくはなく、親としては必死の思いでこの成長を見守り、枕元には形代を置き、厄除けとしました。そして、1年の災いを、春のひな流しで祓う。これが、ひな祭りの起源だそうです。


【最上段】親王(殿・姫)

段飾りの最上段には、内裏びなの男雛(お殿さま)と、女雛(お姫さま)。
向って左にお殿さま、右にお姫さまを飾ります。後ろには金屏風を立て、両脇に(雪洞)ぼんぼりと、二人の間には桃の花をさした瓶子(へいし)をのせた三方(さんぼう)飾りを置きます。
京風は男雛と女雛の並びが逆になります。
男雛の冠は、纓(えい)をまっすぐ立ててください。笏(しゃく)は右手に持つものです。太刀(たち)は左の腰の袖の下にいれます。女雛の桧扇(ひおうぎ)は、開いて手に。


【二段目】三人官女

手に、まん中の官女が「三方」(京風は「島台」)、向かって右の官女が「長柄銚子(ながえのちょうし)」、左の官女には「加銚子(くわえのちょうし)」。
間には高坏(たかつき)を置いて、桜もちや草もちなど季節の和菓子をお供えします。


【三段目】五人囃子

五人囃子(ごにんばやし)です。これは雅楽(ががく)の楽人のときもあります。
向かって左から「太鼓(たいこ)」、「大皮鼓(おおかわつづみ)」、「小鼓(こつづみ)」、「笛」、「扇」を持つ「謡い手」が右端です。


【四段目】随身・【五段目】仕丁

四段目は随身(ずいじん)を飾ります。
随身は向かって右が左大臣でおじいさん、左が右大臣で若者がきます。
冠をかぶせ、巻纓(けんえい)、耳飾りのような(おいかけ)をつけます。
左手には弓をもたせて袖にはさみ、矢は羽根を下に右手にもたせます。背負い矢は、向かって右の肩から先が見えるようにします。
中央に菱餅(ひしもち)と掛盤膳(かけばんぜん)を並べます。

五段目には、仕丁(してい)(衛士(えじ))を飾ります。
沓台(くつだい)をもっている仕丁がまん中、向かって左に台笠、右に立傘をもたせます。
桜、橘(たちばな)は、桜を向かって右(左近の桜)、橘を左(右近の橘)におきます。


【六段目・七段目】

六段目には、嫁入道具揃(よめいりどうぐぞろい)。
箪笥(たんす)・長持(ながもち)・鏡台・針箱・表刺袋(うわざしぶくろ)・火鉢(ひばち)・茶道具。
七段目には、御輿入れ道具(おこしいれどうぐ)。
御駕籠(おかご)・重箱(じゅうばこ)・牛車(ぎっしゃ)。


絵手紙



お雛様色々。























(フイルムケースで作りました)


絵手紙教室で用意してくださった人形たち。
どれも、優しい「目」をしています。描くのがむつかしく・・・。

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