保健福祉の現場から

感じるままに

結核の2027年問題!?

2024年10月08日 | Weblog
R6.10.8JBpress「技能実習生や留学生の流入で増える結核の集団感染、育成就労の始動がもたらす結核の2027年問題 フィリピンを中心に複数の薬に耐性を持つ結核も、外国出生者の結核にどう対応すべきか?」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/83607)の「日本語学校の生徒で結核が増える理由」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/83607?page=3)、「入国前の結核スクリーニングが機能していない現実」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/83607?page=4)、「結核の「2027年問題」」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/83607?page=5)は理解したい。「入国前結核スクリーニングの実施についてJapan Pre-Entry Tuberculosis Screening」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index_00006.html)では「現在、入国前結核スクリーニング制度はまだ開始しておりません。開始時期については、改めてお知らせします。」とあるが、結核の潜伏期は非常に長いため、たとえ入国前スクリーニングで異常がなくても入国後に結核を発病するケースは少なくないであろう。「日本におけるインターフェロンγ遊離試験(IGRA)の年代別陽性率」(https://www.kekkaku.gr.jp/pub/vol92(2017)/vol92no3P365.pdf)が出ているが、技能実習生ではどうであろうか。そういえば、「労働安全衛生法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36255.html)のR5.12.5資料(https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001174625.pdf)p29「過剰医療 •胸部X線検査を40歳以上のすべての人に毎年実施」とあり、どうも職場検診で胸部X線検査の削除が狙われているらしい。R6.8.28日刊ゲンダイ「新型コロナと手足口病は減少傾向も…東京、大阪、神奈川で「結核」が目立つ」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/359713)が出ているが、IDWR速報データ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html)の全数報告をみると、結核の届出が増えている県が多く、技能実習生等の外国人の結核が増えているかもしれない。「2023年 結核登録者情報調査年報集計結果」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000175095_00011.html)では「外国生まれ新登録結核患者数は1,619人と、前年の1,214人から405人(33.4%)の大幅な増加」「外国生まれ新登録結核患者のうちで占める割合も54.8%と半数以上は5年以内の入国の者」とあったが、この傾向がさらに強まるのは間違いなさそうである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 保険証と資格確認書 | トップ | 介護現場処遇改善と外国人介... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事