保健福祉の現場から

感じるままに

SFTSとファビピラビル(アビガン®)

2024年08月16日 | Weblog
「ファビピラビル(アビガン®)」について、R6.6.24「ファビピラビル製剤の使用に当たっての留意事項について」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2024/240624_7.pdf)が発出されていたが、R6.8.16北日本「アビガンに保険適用 マダニ感染症治療、1錠3万9862円」(https://webun.jp/articles/-/656517)が報じられている。感染症法による届出(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html)では、SFTS(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html)(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-43.html)は4類感染症であり、感染症疫学センター(https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html)の「IDWR速報データ」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html)の「全数把握疾患、報告数、累積報告数、都道府県別」では、SFTS(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/sfts.html)は今年は31週まで89例報告されている。 SFTS(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/sfts.html)は例年春に多く発生している(特に西日本)ことは理解したい。「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の疫学的,臨床的,病理学的知見」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000196829.pdf)もみておきたい。R6.4.16産経「高い致死率 マダニ媒介感染症「SFTS」東進拡大 ペット通じた感染も」(https://www.sankei.com/article/20240416-7VBNOLEQORLJFFGLBW4HEJ3T3U/)が出ているが、R6.3.19「本邦で初めて確認された重症熱性血小板減少症候群のヒト−ヒト感染症例」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/sfts-iasrs/12572-530p01.html)も報告されており、要警戒かもしれない。薬事審議会医薬品第二部会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi-yakuji_39204.html)のR6.5.9審議とR6.5.24審議について、R6.5.28Web医事新報「NEWS 抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」、世界初のSFTS治療薬として承認へ」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24376)の記事は興味深く、R5.5.10Web医事新報「【識者の眼】「どんな薬を承認すべきかが誰にも分からない」小野俊介」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=21932)の「賛否両論の新薬の承認可否が、委員ほぼ全員が下を向いたまま「なんとなくの全員一致」で決まる国に私たちは住んでいることもお忘れなく。」は理解すべきなのかもしれない。なお、「ファビピラビル(アビガン®)」は、「危機対応医薬品等に関する小委員会」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou_kansennsyokikitaiou_00002.html)のR6.5.13「抗インフルエンザ薬の今後の備蓄(確保)方針について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40139.html)p3「抗インフルエンザ薬の今後の備蓄方針(案 )」で「これまで、ファビピラビルは一般流通していないことから国が備蓄することとし、目標量の4500万人分とは別に200万人分を備蓄していたが、•パンデミック初期の研究において、ファビピラビルについても、他の5剤と同様に活用される可能性があること、•催奇形性などの課題はあるが、パンデミック時には丁寧な注意喚起を行った上での使用が想定されることから、今後は備蓄目標量4500万人分の内数として備蓄することとしてはどうか。なお、ファビピラビルは、引き続き、他の抗インフル薬が無効又は効果が不十分な場合で、厚生労働大臣が使用すると判断した場合のみ使用することとする。」とある。    
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