保健福祉の現場から

感じるままに

薬剤不足の長期化

2024年08月15日 | Weblog
R6.8.15yahoo「感染症の拡大にも影響が。長引く「薬不足」その原因と対策を考える」(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d05910a9c52b8c86441d4f123e274505c4d17948)の「原材料を含む国際的なお薬の供給システムの構築が必要でしょう。そのためには原材料供給国や医薬品消費量の多い各国間の連携が重要」は容易ではないかもしれない。R6.6.18NHK「なぜ 長引く“薬不足” 解消しない供給不安の謎に迫る」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240618/k10014483281000.html)をみてもなかなか厳しいことがわかる。厚労省「医療用医薬品供給状況」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/04_00003.html)では薬剤不足は解熱鎮痛薬に限らず広範囲に渡っている。R6.7.1FNN「薬がない!3年余りに渡って続く“薬不足” 工場は24時間フル稼働・増築も…薬局の苦悩「選択肢が提案できない」」(https://www.fnn.jp/articles/-/721098)で「「抗生剤」は「もう全然入ってこない」と薬剤師の竹野将行さんが深刻な表情で訴える。治療のためには、“最も有効な”抗生剤を出すのがセオリーだが、“最も有効な”薬がないために第二の薬の選択を提案しなければならないのが現状」とある。R6.5.31「経口抗菌薬の在庫逼迫に伴う協力依頼」(https://www.mhlw.go.jp/content/001259615.pdf)の「経口抗菌薬が真に必要な患者に、円滑に供給できる状況を維持することが重要である一方で、医薬品の配分は過去の流通・販売実績に応じて行われることが多いため、経口抗菌薬の適正使用を遵守してきた医療機関ほど大きな影響を受けることが懸念されます。」とあるが、まずは安定供給が欠かせないであろう。R6.7.3Web医事新報「【識者の眼】「今秋、厚労省の政策によって未曾有のジェネリック不足に」坂巻弘之」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24620)で「後発品の需給に大きな影響をおよぼす自主点検、選定療養、薬価削除が10月、ほぼ同時に終了あるいは開始される。厚労省は、これらによって後発品の需要がどの程度拡大するのか、需要変化や他社の撤退に対応できる供給力があるのかどうかのシミュレーションを行わないまま、これらの仕組み導入を進めている。他方、後発品業界の再編など、供給不足への効果もないことに厚労省は無駄に議論の時間を費やしている。その間に事態はひっ迫しかねない。」は少々不気味かもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 老人ホームの悪質実態 | トップ | SFTSとファビピラビル(アビ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事