友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

中国では賄賂、日本では忖度

2017年06月26日 18時01分30秒 | Weblog

 中国では現金を持たずに、スマホで決算するという。もちろんお金持のある裕福な人たちなのだろう。「社会主義国家」でありながら、貧富の差はますます大きくなっているようだ。スマホによる決算がどういうものなのか私は分からないが、それだけIT化が進んでいるということだろう。

 そういえば、喫茶店で30代と20代の男がふたり、「これからは電子マネーの時代」と話していた。「まだ、一般的でない時だから、出来るだけ投資しておいたら確実に儲かる」と30代の男が言えば、「全財産を投入しておいた方がいいですか」と20代の男が訪ねていた。「全財産って?」と男が聞くと、若い男が「400万くらいしかないですけど」と答え、「そのくらいがいいんじゃ―ない」と男は言う。

 確実に儲かる話ならみんなやっていると思う。私のところにメールを送ってきた若い主婦は「インターネットで儲かって困っている」と前置きして、「2千9百万円を受け取って欲しい」というものだった。お金を儲けたい人は儲ければいい、それで誰かにプレゼントしたいなら『国境なき医師団』のように、困っている人々のために働いている団体に寄付すればいい。

 お金がなければ生活はできないが、お金、お金と求めれば、お金に支配されることになる。井戸掘り仲間の先輩は石原慎太郎や安倍首相の信奉者で、「加計学園のどこに問題がある。安倍さんは手続きに瑕疵はないと言っているのに、野党やマスコミが騒ぎ過ぎだ」と言って憚らない。「政治に不公平があってはいかんでしょう」と言えば、「不公平はダメだが、忖度するのが日本人だ」と言う。

 「こうして元気に井戸掘りが出来る。それだけで充分だ」。「その通りですが、同じように働いているのに、一方にだけ金を渡し、一方に渡さなければ不公平でしょう。そんなことが続けば信頼が崩れます」。中国では賄賂が当たり前だと聞くが、日本では忖度が当然のようだ。変わらないのはどうしてなのだろう。

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