友々素敵

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秘書は議員の下僕ではないのに

2017年06月23日 17時29分40秒 | Weblog

 自民党の豊田真由子衆議院議員が離党届を提出した。理由は秘書への暴力が明らかにされ、「党に迷惑をかけないため」らしい。責任を取るなら「離党」ではなく「議員辞職」なのに、不祥事をしでかした議員で辞職した人はいただろうか。どんなに批判を浴びても議員に留まりたいのは、それだけ魅力があるためか、それとも見栄のためか、いずれにしても有権者のことは判断にない。

 私も国会議員の秘書を務めていたので、議員と秘書の関係はよく分かる。アメリカ人の友人からは、議員と秘書は仲間で、ともに政治に取り組む政策集団と聞いた。しかし日本では、秘書は議員の身の回りを世話する人、下僕と言った方がふさわしい。秘書を務めることで政治家を見習い、奉公を務めたらのれん分けのように地方議員に推薦してもらい、「出世」していく仕組みが出来ている。

 議員は絶対者で、議員の指示を完璧にこなしてこそ秘書と言える。私の「先生」は無所属で当選したが、自民党から1本釣りに合って所信を変えた。「それはマズイですよ」と注意した時から感情的な対応になり、「自民党での秘書は国から受け取る給与をいったん事務所に寄付し、事務所から給与をもらっている」と言い出した。「そんなことをしたらマスコミの餌食です」と答えたら、それからしばらくして、「辞めてもらう」と宣告された。

 自民党の河村元官房長官が「男性の議員なら、あんなのはいっぱいいる」と言ったが、確かに議員の中には常識のない人が多い。元維新の上西小百合議員がツイッターで「秘書に暴力というなら、維新の足立康史議員の方が壮絶。女性秘書にペットボトルを投げつけるなど日常」と暴露している。議員になると「先生」と呼ばれ、知恵も能力もないことを忘れて、エライ人になったように錯覚するようだ。

 当選することが最優先となるので、有権者にはペコペコと頭を下げる。その分、ストレスが溜まるのか秘書に怒鳴り散らす。全く国の将来を考える政治家はどこにいるのだろう。高学歴、高収入、高生活と恵まれているのに、どうして人間味のない人が政治家に多いのか、不思議だ。

 

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