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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

追われる女性になりたい?

2017-10-06 | わたし
この宣伝がいつも、スマホ画面にちらちら出てくる。
断捨離CMと同じぐらい目障りではあるものの、「ずいぶん前」と「さきほど」の合計2回も見てしまった。

30歳独身女性が、37歳既婚社長と交際してフラれかかっていたところが、占い師に見てもらい、追う立場から、追われる立場に逆転したというもの。

いやはや。
あほくさい。
占い師のおかげで追われる立場に?
やめときなはれ。
追われるのは、下手するとストーカー被害に遭う可能性もあり、自由に相手を選択できない。
追うほうが、自分のペースで気ままにやっていけて楽しい。
いつだって好きな時に、追うのをやめることだってできる。
お気楽そのもの。束縛なし。
追われると、ウエルカム以外は逃げなければいけない。
ぼーっと、ぼやぼやしていると、受諾したと見なされ、捕まって、相思相愛、成立!と捉えられ、えらいことになる。
そのあとが、たいへんだ。
相手をせにゃあいかんし、別れるとなると、これまた面倒この上ない。

わざわざ胡散臭い占い師の手まで借りて、貴重で重要な個人情報であるメールアドレスを知らせて、なんか言ってきてもらおう、なんて、そら恐ろしい。
またまたメールアドレスがどこやらか、から漏れて、迷惑メールに泣かされるのがオチ。

わたしは、以前は追われるのがいい、と思っていたが、今は、すっかり嗜好が変わった。
無責任に浮遊票有権者みたいに、フラフラ追いかけて、嫌になったら鞍替え、というのが楽でよろしい。
ファンの一人という立場がよい。
ファンクラブ代表は、代わりたい時にめんどくさい。
いつの間にか居なくなる、ファンの一人というのが、重荷が無くて心地よい。
常にいつでも移動できるように、重心をコントロールしてスタンバイする。

結婚や恋愛相手に、今後の人生をかける若い未婚女性とは、まったく立場も年齢も人生の立ち位置も違うので、意見、感想は真逆だろう。

しがらみのない、流動的な、今日のこころの声に素直に従う、その日暮らしが、今のわたしには気持ち良い。
モットーは、頑張らない、責任を持たされる立場に極力、立たない、目立たない。
ひっそり、自分の楽しみを密かに味わうのが、究極の自分流。
他の人とはシェアしない。が、点で交わる。
マイペース人間には、ぴったり。


ちなみに、関係ない追加事項。
ノーベル文学賞受賞、カズオ・イシグロ氏の小説の映画「日のなごり」を観てみたい。

作品を読んだところで、英語。
翻訳者が日本語にしているものには抵抗がある。
でも映画ならオッケー。
テーマにもかなり興味をそそられる。

カズオ・イシグロ氏がインタビューに英語で答えるのは、日本語を大切にしているからだろう。
曖昧な意味や間違った使用法で、日本語を使いたくないのだろう。
そのあたり、言葉を大切にしている人の気持ち、考えはよくわかる。

言葉が自分の気持ちや考えを離れて、一人歩きしていくことを恐れる。
わたしなんかは、使った言葉が、どんどん一人歩きし、ボロボロになって帰ってきたりする。
同じ言葉なのだが、自分の書いたものを自分が恥じ入り、自分がボロボロになったりする。
が、笑えることもある。
天気は毎日、晴れるとは限らないので、いろんな日があってよいのだ。

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