へんな洋食屋の裏の大岡川は南区最大の桜の名所だが、今年は「桜まつり」はするのだろうか?此の時期に「祭り」というのは如何なモンであろうか?「観桜会」とか「叙情的桜散歩」とかにして屋台や提灯なんかは控えたらどうだろう。とにかく店内でも、あの大震災の話しに終始してしまうので何かしら明るい話題も欲しいモンである。お客さんの不動産屋さんも今年は転居転入にキャンセルが出たとの事だし、近くの旅館も4月一杯オールキャンセルを喰らったらしい。三浦の方面の観光ホテルで配膳をする方もオールキャンセルの影響で自宅待機らしい。何しろ沈滞ムードだから贅沢しないでの遊興しかない訳である。それでも夜の外出は、何時なんどきも有るし交通機関の何時なんどきもあるから皆さん控えているなっ!オイラだってこの2週間は叙情的古典派印画機械持込散歩術も出来ず自宅待機でゴロゴロしていたくらいである。今、唯一の娯楽はお客さんとの会話である。
こんな事態でもそろそろ自宅待機や自主不外出の方々も昼ならばと思わぬ来客にオイラはてんてこ舞いした。通常の半分程度の仕込み量だから其の都度に追加仕込みをしながらの営業である。あわやライス切れにも為る。常連の皆さんも外出控え勧告でインスタント物や在り合わせの物でのろくでもない食事の一週間にへきへきして啓蟄の如く外出し始め来店してくれる。店内は、何となく賑やかで昼からワインなんて方々も居る。この沈滞ムード、撃沈ムードに少しでも会話をしたい。明るい日中くらいは賑やかでいたいという表れだなっ!オイラも会話に参加したいが仕込みしながらの営業に追い捲られた。が、やはり晩に為れば何時なんどき地震がくるかと皆さん外出は控えているな。ひっそりとしみじみした晩である。唯一、横浜市の郊外の泉区からガソリンが入ったっ!と、来店してくれた家族が賑やかにしてくれる。もうそろそろ皆さんも沈滞ムードは吹き消したい時期に為ってきた訳である。近々には、何処でも桜が咲いて沈滞ムードの中にも春の訪れを感じてくるだろう。