だから、必ず尋ねる事が在る。ギターの演奏を頼まれた時に「何か楽器を演奏しますか？」と。在れば、共に出来る様に誘います。大概は、只単に聞くだけである、勿論その気配を察して力抜きで演奏する。チャンスが在りそうであれば、本気を出して行く。音楽は、聞く感動よりも演奏出来る感動の方が数倍大きい。だから味わって貰いたい、勿論直ぐにこなせる様な部類の文化的芸術ではありませんが誰だって、どんな演奏家だって始めから上手という事はありません。共有切磋琢磨から導かれた証です。そこにも「見聞録」が宿り常成る意識が必要。
この不景気にへんな洋食屋の隣のバイク屋さんが店舗改装をして「貸し教室」なる事業を始める準備をしている。思えば地域的には賃貸が可能な場所だからもったいない。そして、隣の奥さんは三味線の教授もしているから自前の教室としても有効である。何しろご近所に人の集まる店が産まれる事は地域の活性にも役立つ。儲け云々も大事だが、文化的交流や啓蒙は人造りだから尊い事業である。便利を追求する事業では人心造りとは思え無い、切磋琢磨の場と教授が人磨きに役立つと思う。オイラだって、只聞いて貰うよりも共に行いたい訳だ。