長谷川よしきのブログ

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農業についての「つどい」

2009年12月07日 | ブログ

Cimg3558  参加者の発言を記録する私(中央向こう側)

 2009年12月5日(土)19:00より高平ふるさと交流センターにて「どうなる、三田の農業・日本の食糧」と題して、懇談会を開きました。

 農業に絞っての懇談会は、初めての経験。前日から(実際はもっと前から)資料の準備や読み込みを行い、懇談会に望みました。どのような方々が来られるのか、全く分からず、とにかく、教えていただこうと覚悟を決めました。

 専業農家の方、兼業農家の方、会社勤めの方、年金生活の方など参加いただき、それぞれの立場で発言をしていただけました。主には農業をなさっておられる方の発言が中心となりました。

 一生懸命つくり、収穫前にすっかり鹿や猪に食べられてしまった話、どんなに働いても狭い土地で収入は僅か(日当を気にしたら続けられない)、コメ作り・野菜作りは環境に大きく貢献している・・・等など、さまざまな問題点が出されました。

 今後の議会に生かすべく貴重なお話をいただきました。

 以下、お話してくださった内容を箇条書きにしてみました

        外来種の草もたくさん生えてきて、まさに「草との闘い」だ。

        1町ほどの田で、以前は外で働いてきてその収入でコンバインなど購入できたが、給料が減ってしまい、今はそれどころではない。

        農業収入は、時間給325円(赤旗報道)どころか、実際はもっと下回る。

        家族や親戚の分として収穫していたコメまで、減反対象とされている。このような減反策は納得いかない。

        アメリカに言われ、パンを食べろといって学校や家庭での食生活が欧米化させられてきたが、それによって日本人がコメを食べなくなってきた。今では、国民一人当たり年間60kgしか食べない。これも政府の責任だ。

        学力テストをするより、子ども達にしっかりとコメの朝食を食べるように、本来日本の食生活を見直し、改善することが体のためにも、学力向上のためにもよい。(調査では、朝ごはんをしっかり食べている子どもの方が、学力が高いことが報告されている)

        環境の点を考えても、農業により、野菜・コメなどがたくさんの「酸素」を出しており、また、ダムの役割、国土保全など、大きな役割を果たしている。そのことにしっかりと国は位置づけをし、農家への支援もすべき。

        今のような農業では、価格も安定しない、収入も余りにも低すぎることなど、息子達にはとても「農業を継いでくれ」とはいえない。

        コメは、ご飯・味噌・醤油・お菓子など、あらゆる方法で食べられる。これほどまで多様な食べ方ができる農作物は他にあるだろうか?また、稲穂(「もみがら」なども含め)など、上から下(「わら」の利用)まで、全て捨てるところはない。本当に環境に貢献している。

        派遣の仕事を切られた人たちの対策として、農業や林業につかせることを政府は使用としているが、そんなに簡単に出来るものではない。

        鹿・猪・アライグマなど、被害がどんどん広がり、深刻になってきている。せっかく作ったものがほとんど食べられてしまったり、意欲が減退。

        電柵(個人では補助が受けられない)だけではとても対応しきれない。個体数そのものを減らすことが必要。しかし、猟銃での対応が、その資格を持っている人の高齢化で対応しきれない。(電柵をしたら、しょっちゅう草刈をしないと、草を伝って漏電してしまう。電柵の機能が薄らいでしまう。)

「うれしい」お話:

        何年も前、市会議員選挙があった祭、農協の青年部で各候補者にアンケートをとったところ、一番誠実に回答してくださったのが、共産党の方だった。それ以来、赤旗(当時は日刊紙を取っていたが、介在的に負担となり、今では日曜版)を購読している。「農業新聞」を共産党でとっていただくこともしたが。

        かつて、政府がミニマムアクセス米の輸入を決めた時、真っ先に電話を下さった方が、農家からではなく、ニュータウンの方だった。「くやしい」と。そのことが「本当に嬉しかった」。

・ 長谷川さんから、おコメはペットボトルの水より安いといわれ、家に帰って自分 でおコメをペットボトルに入れ、計算してみたら本当にそうだった。それ以来、すっかりファンになった。