常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

春を探しに

2024年02月12日 | 日記
朝の日ざしが強くなってきた。日の出の時間に、山の辺りがきれいに朝焼けになる。目覚めて、窓からの景色を楽しむのが日課である。先日、新聞で見たマンサクを見に、マンサクの丘に行った。蔵王コミセンの向いの道を山の方に入ると、マンサクの木が一本、黄色の花をビッシリと付けていた。マンサクの丘というほどだから、他にもたくさんあるものと考えていたので、上の方までみてが、あるのはこの一本だけ。車が1台来て、ウィンドウを開けると、中年の女性が「先日新聞で見たのですが、マンサクどこですか」と聞いてくる。「この1本だけですよ」と答えた。この人も一足早い春を見にきたのだろう。芸工大の裏へ廻って、毎年咲くマンサクの木を確めた。こちらはまだ蕾の状態。花は場所によって開花が異なる。標高や陽当りによっても大きくことなる。

Chat gtpに、生成をさせて遊ぶのも楽しい。「周章狼狽」の意味を老人の身に起こる状況で、ドラマ仕立てで解説するよう依頼する。舞台は80歳を過ぎた一人暮らしの老人、茂と10歳の孫が訪ねてくる設定になっている。朝、孫に朝ごはんを一緒にするために、ご飯を炊くことから始まる。ここらあたりの設定はすべて、ジェミナイが作っている。自分の孫は30歳に近づいているので、ちょっと無理筋だが、ドラマは朝飯づくりのドタバタが描かれる。米をとぐところから、水の買い忘れ、茶わんや箸の置き場所。準備不足のため、次々と慌てふためくシーンが続く。題して「老人の周章狼狽」。朝飯の後は、公園で遊び、図書館を廻ってやっと一日が終わる。周章とは、ぐるぐる回る意味。狼に襲われてあわてて逃げる姿が示されている。
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冬の日の過し方

2024年02月09日 | 日記
昨日、新聞にマンサクの丘にマンサクが咲いた写真が載っていた。春を感じに行ってみたいと思う。ユーチューブの成田祐輔のチャンネルで、有働アナとの対談を聞いた。成田が自分はコンプレックスに包まれている、という発言に注目した。何かをやりたいいう目的がない、ルーティン的な行動をできないことがそんなストレスを生んでいる。有働アナが、コロナ禍の時代に「ウドばあちゃん」というキャラを使って、ホームステイを呼びかけたという話を聞いて検索してみた。漫画のばあちゃんキャラで秋田弁を使うウドばあちゃんを見て笑えた。あの時代、それほどコロナウィルスが怖かったことが、蘇った。

『毎日の暮らしが輝く52の習慣』の52番目は「寛大な心」である。最も身近な人への心配り。自分にとっては、先ず、生活をともにするパートナーである。加齢とともに、膝関節がだめになり、血流が悪くなって手足のしびれ。日常の生活が思うにできなくなりつつある妻へのいたわり。それが、これからの生活の基本になる。そこで大切なのが「寛大な心」。これは伝染性が強いものらしい。
「自分のためだけにしたことは自分の死とともに消える。しかし、ほかの人や世界のためにしたことは永遠に消え去ることはない。」(アルバート・バイク)

寝る前に聞く「グリム童話」。六羽の白鳥。狩りに行って森で迷った王様の話。魔法使いの娘を娶ると、道を教えるとのこと。家に行くと娘がいたが、あまり気に入らなかった。この娘と結婚するが、森の隠れ家に隠して育てていた7人の子どもたちのことは相手に話さずにいた。魔法使いの娘は、この秘密を知り、魔法を使って男の子6人を6羽の白鳥に変えてしまう。このあたりまで聞くと知らず知らずに眠っていた。

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運転免許の更新

2024年02月07日 | 日記
久しぶりの青空。太陽の光を浴びると元気がもらえるような気がする。寒気も少し和らいできたようだ。運転免許の更新のため、免許センターに行く。視力の検査だけで、顔写真を撮って新しい免許証が交付された。令和9年の4月まで有効と記載されている。免許センターには高齢者の更新の姿目立った。自力歩行がやっとという人もなかにいた。車を手放すと日常の用達ができないための免許かも知れない。一日一日の時間が大事に思えてくる。アメリカの作家、カール・サンドバークにこんな言葉がある。

「時間はあなたの人生の貨幣である。あなたが所有する唯一の貨幣であり、それをどう使うかを決められるのはあなただけだ」

老後にはたっぷりと時間があるとばかり思ってきた。しかし、現実は些事にまぎれているうちに時間はあったいう間に過ぎていく。新しい年を迎えたと思ったら、二月の一週が終わった。生活の中に、車やAIなど最新のテクノロジーの助けをかりて、老いてなお学ぶ、ことに日々を費やしたい。免許の更新で強く感じたことであった。3年前の更新時には、これを最後にして免許を返上しようと考えた。だが、現実に足が弱った妻がいる。病院までの通院にも、車に助けられることは多い。あと一回の免許と車検。時間という貨幣を使い切りたいと思う。
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立春

2024年02月04日 | 日記
立春を待っていたように、室内のアマリリスが大輪を開いた。道路に雪がないまま立春を迎えた。ここへ来て、東京をはじめとする関東地方に大雪の情報がでている。昨年の暮から、本来降るべきでない地方に大雪が降り、当然降るべきこの地方には雪が少ないという現象が起きている。大寒で雨が降ったり、3月末の気象現象が起きている。これも大きなトレンドになっている地球温暖化がもたらしている現象といっていい。

ギリシャ神話に「アマリリス」という題の話がある。これによると、アマリリスは羊飼いの少女の名だ。花好きの少年アルテオに思いを寄せる。アマリリスは、神に祈ってもらった弓矢で自らを射て、血の色の美しい花を咲かせた。その花を贈って少年のハートを射止めたという話だ。ギリシャ神話には、花を題材にした話が多い。神々が地上の花を愛し、物語の背景として花が歌われる。

娘は、
オケアノスの胸ふくよかな娘たちと戯れ、
柔らかな牧場のなかで花を摘んでいた。
ばら、クロカス、美しい菫、
さらに菖蒲にヒヤシンス、そして水仙。

凛とした朝の冷たい空気を吸って戸外に出た。水仙は芽をおおきく伸ばし、南天の小木は、赤い実を、さらに赤く輝かせていた。季節は行きつ戻りつしながら、待ちかねた春の気配がここそこにある。

入眠の際に、昔話やグリム童話、神話の朗読などを聞くのが習慣になった。1、2話と聞いているうちに知らず知らずに眠っている。こうして入眠すると不思議に朝まで起きずに眠る。少し時間があれば、ユーチューブの対談動画を聴くようにしている。本を開くよりも、対話の動画にある間、というものに愛着を感じている。古舘伊知郎、成田祐輔、のんなどのチャンネルに対談が組まれている。そこには、ニュースへに向き合い方に、人それぞれの個性を感じる。
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久保田万太郎

2024年02月02日 | 日記
新しい月の初めは、夕焼けになって暮れた。熱海では河津桜や菜の花が咲く映像が映しだされた。きさらぎとは、着衣のうえにもう一枚着ること。つまり一年のなかで一番寒い季節だ。明日は節分、恵方巻がコンビニを中心に売り出される。そして翌4日が立春。暦と現実の気候が重なることが多くなった。今年は全ての花が1週間早まっている。先日、画像生成で菜の花を創ったが、もう早い地方では、直にみることができる。わが家のアマリリスも、立春を待ちかねて蕾が一つの茎に4個花芽が姿勢を改めた。

俳人の久保田万太郎は、東京府立3中で芥川龍之介の一年先輩で、芥川の句づくりに大きな影響を与えた。冒頭の「はなのやま」の句について、万太郎は「この句をつくるのに、わたくしを出来るだけ静かにした」と語っている。昭和36年~37年、万太郎は親しい友人や俳人を次々と亡くした。最後の愛人三隅一子は37年の12月に亡くしている。孤独に支配された万太郎は、一子の死に際して「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」という句を詠んだ。昭和38年5月、万太郎は一子の跡を追うように亡くなった。画家の梅原龍三郎邸での会食中、赤貝の鮨を誤嚥した器官閉塞であった。
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