常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

百日紅

2023年07月27日 | 日記
35℃超えの猛暑日が続くなか、百日紅の花が開いた。青い空やブルーの海が夏に似合った色だが、百日紅の赤い色は、朝焼けや夕陽の赤とともに、夏のシンボルと言っていい。お盆のお墓参りで、お寺の庭にこの花が咲くと、古い日本の郷愁でもある。

百日紅ごくごく水を飲むばかり 石田波郷

危険な暑さ、この頃こんな言葉を耳にする。産業革命以来、百年かけて人間の活動が環境変化を起こして、今日の異常な気候がある。一酸化炭素の縮減に務めたとしても、地球の環境を取り戻すには百年がかかる。こんな説が唱えられるなか、とりあえず暑さ対策に麦茶を冷やして飲んでいる。

今年は、高齢になった身を案じてくれるのか、知人からのいただきものが多い。なかでも、旬のキュウリを方々からいただく。キュウリもみ、サラダ、ぬか漬け、みそ汁の具。どんな食べ方でも夏の熱くなった身体を冷やす貴重な食べ物だ。北岳に登った山の仲間が、熟した桃をお土産に届けてくれた。食べるにはもったないような美しい色だ。半分に割って妻と一日一個、惜しみながら食べる。桃に仲間の思いやりがこもっている。

ただひとつ惜しみて置きし白桃のうゆたけきを吾は食ひをはりけり 茂吉
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