野菜作りをしていると、様々なハプニングがあり、驚きの発見がある。一昨年のことであるが、キャベツの苗を植える時期が遅れ、秋になっても多きならず収穫できない。青々とした葉に、モンシロチョウが群がり、青虫の楽園となってしまった。やがて雪が降り、収穫をしないキャベツは雪のなかに埋もれた。雪が融けて畑を見ると驚いたことに、キャベツは雪のなかで成長し、丸々と太っていた。収穫して見ると、あれだけ青虫がいたのに、キャベツにには虫に食われた跡もない。巻いているのは、雪が降ってから成長したもののようだ。食べてみると、やわらかくて甘い。寒さから身を守るために、キャベツは糖を蓄えるのだ。
これに味をしめて、昨年は意識して苗植えを遅らせ越冬させた。去年も、今年も雪が少なく、冬の気温も高かったせいか、2年連続で越冬キャベツの収穫に成功した。別に越冬キャベツなる名称があるわけではない。不肖私が命名したものだ。さらに遅くに蒔いたコマツナも越冬した。こちらは、雪が融けて気温が上がると、花をさかせるために一斉に薹が立った。短いが結構太くてやわらかい。収穫してお浸しにしてポン酢で食べると結構おいしい。
アシタバは温暖の大島の特産で、ここでは冬が越せないと思っていたが、株の周りに木の板を立てまわし、なかに枯葉を積んで越冬させてみたが、これも太い独活のような新芽から、元気に葉をだした。また畑に通うのが楽しみになった。