
クリスマスの夜、少女が時計職人のおじさんから、不格好なくるみ割り人形をもらったところから物語は始まる。おじさんの名は長くて忘れてしまった。少女の名はマリー。兄のフリッツが人形を見つけて、僕も欲しいと奪い合いになり、人形を壊してしまう。少女は悲しくなって、壊れた人形を自分のベットの傍らに置いて、子どもを癒すようにいたわった。来る夜も、来る夜もそうやっていると、ある夜、マリーは人形の世界に入ってしまう。人形はマリーを大歓待してくれたが、ネズミの軍団が攻めてきて戦争になる。人形がネズミ軍団に勝ったところで目がさめる。マリーの様子を見て、おじさんが人形を直してあげようと申し出る。
おじさんが直した人形をマリーに届けにきたとき、くるみ割り人形の秘密を聞かせてくれる。くるみ割り人形は美しい王女だったが、魔女に呪いをかけられてこんな姿になってしまった。この呪いを解くには、世界一堅いくるみを割る歯を持ち、ひげを一度も剃ったことのない青年が、くるみを割ってその実を人形に食べさせなければならないということだった。方々を探しておじさんは、親戚の青年が強い歯を持ち、一度も髭を剃ったことがないことを知った。おじさんは少年を連れて王国へ行き、堅いくるみを割って実を人形に食べさせた。すると、どうだろう、あの不細工な人形が見るもあでやかな王女に生まれ変わったのです。
それを見た魔女は怒り、今度は青年に呪いをかけて不細工なくるみ割り人形にしてしまった。王様は約束通り、青年の人形と王女を結婚させようとした。ところが醜い人形を見て、王女は泣いていやがり、他の青年と結婚してしまった。この話を聞いてマリーは、人形にされた青年に同情し、これまで以上に人形を慈しんだ。マリー清い心で魔女の呪いが解け、くるみ割り人形は凛々しい青年になった。こうしてマリーと青年は結婚することができた。