ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

全日観戦

2008-11-25 00:45:11 | プロレス
今年は久し振りに11月24日のフレ御命日のこの日はロンドンで過ごせる予定だった。
しかし無理だったー。
どう過ごすべかなーと考えていたら後楽園ホールで全日本プロレスの興行があった!
時間も夜だし、過酷なブライダル仕事三日の最後を締めくくるにも相応しい。
全日も期間限定な天コジタッグが見たかったし、スター候補の若手選手も実際は
どんなもんかこの目で見てみたかったのだ。
ネットの利点はこんなところに生かされる。あっという間にチケットを取ってしまう訳だ。
その後発表された対戦カードの良さに小躍り。まさに見たかったようなカード揃いだ。
そして雨の中行ってみれば完璧な興行であった。まさに満足度100%であろう。
第一試合でコミカルに客を暖め、第二試合では老獪な悪に翻弄される人気若手選手を見せ、
第三試合では巨大外国人のナチュラルパワーのすごさを堪能させ、第四試合では悪の本領で魅せた。
セミファイナルではデビューしたての力士上がりのおデブ選手の頑張りで大盛り上がり、
メインエベントでは時間切れ引き分けかと落胆させたところに番狂わせと見事なクレッシェンド。
一瞬たりとも集中力を途切れさせることもなく全く弛みのない試合展開。
私の長い観戦歴の中でもこれほど充実した興行はないと思わせるほどのものであった。
テレビと生観戦の違いはやはり質感。
選手の本当の大きさや重さもさながらだが、どの選手がどんなに働いているか…うーん、
それはリング整備とかグッズ販売補助とかいう意味じゃなくて、一言で言えば貢献度。
ヤッシー選手がどれだけやられたか。それでもどれだけ盛り上げ、試合後は息も切らさず
しゃべくり、次の試合のちょっかいも出すというその労働力!
テレビでは今一つ存在価値がわかりにくかった竹村選手の試合巧者振りなどは実際に
見てみなければわからないことだった。
もちろんおデブちゃん選手・浜ちゃんのデブっぷり、重さなんかも音やリングの揺れで
より明確になるし、それをパイルドライバー(訳:脳天杭打ち )に投げた鈴木選手も
スゲエーということにもなるわけだ。
メインは全日ファンならば、「他団体に流出したジュニアベルトを取り戻すために
悪の軍団をやめて全日入りした」近藤選手に肩入れするのが本道なのかもしれぬ。
しかし自分はどうしても天コジ応援しちゃうんだよなー。
確かに華のある選手達だが特に好きなわけでもないと思っていたんだけどーと不思議に
思っていたのだが、なんか今日わかった。
自分は天コジに過去の、自分が好きだった頃の新日本プロレスを投影しているのだ。
だから負けて欲しくないのだ。
今やケガから身体もしぼみ、使う技も昔とは違くなってしまった天コジなのに。
だから彼らが負けてしまったことで今一つスッキリ出来なかったのがなー。
しかし私の隣にいた男の人はジャイアンツファンのようにコジのファンらしく、
負けた瞬間すごい勢いで席を立って帰って行った。純なのね。いろんな人がいます。
今主流なのかコンサートみたいなノリも今一つ好きじゃない。
なのでお正月の興行のチケットも買って来ようかと思っていたのだがやめてみた。
「ここぞ」と言う時の生観戦ということで。GAORAで見られるし。
これが普通のアナログ放送で見られるのならまたプロレスブームも来そうなものなのだけど。
一般に普及するきっかけがないのが悔やまれる今のプロレス界の現状だな。