天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『八月の濡れた砂』高校退学18歳若者を演じた村野武範は翌年TVドラマ『飛び出せ青春』で高校教師に

2011-07-20 21:32:01 | 日記
今日の日記は、映画『八月の濡れた砂』(1971年製作 藤田敏八監督 広瀬昌助 村野武範 藤田みどり テレサ野田主演)のことです。
この映画は、夏の湘南・江ノ島を舞台に、大学進学を控えた高校三年生やその高校を退学した若者の無軌道な生活を描いた青春ドラマです。吉永小百合主演の懐かしい健全な日活青春映画とはまったく違うアウトロー的な若者を鮮烈に描いています。この主役たちは、私と同じ年齢(1972年3月に大学入試を控える)18歳の若者たちです。しかし、ドラマの内容が衝撃的である為、テレサ野田(製作時は14歳)以外、皆実年齢が高い俳優をキャステングしています。
添付した写真は、江ノ島海岸で談笑する同じ高校に通っている若者たち5人です。左から<注:( )内は製作時年齢>広瀬昌助(年齢不明)、剛たつひと(22歳)、隅田和世(21歳)、高校を退学した村野武範(26歳)、背中を見せる赤塚真人(20歳)です。
そして、ビーチチェアに座っているマドンナ的な女性・隅田和世は、近くのプロテスタント教会で日曜ミサの時、オルガンを弾くまじめなクリスチャン女学生です。その教会の牧師に扮していたのが、逝去された原田芳雄さん(製作時31歳)でした。
だから、主役の26歳の村野武範とは年齢が5歳しか違わないのでした。だから、原田芳雄さんが、5歳しか違わない村野武範を子供扱いして、説教するにはちょっと無理がありました。でも、原田芳雄さんは、キリストの教義だけを道徳的に説くのではなく、一風変わったユニークな信仰を抱く若い牧師を好演していたから、私はあまり違和感を抱かず、自然な雰囲気になっていると、今私は思っています。
そして、この映画の公開翌年には、若い高校退学生だった村野武範は、実年齢により近い熱血高校教師を、テレビドラマ『飛び出せ!青春』(日本テレビで日曜夜8時より放映)で演じています。
私は当時、その村野武範の役柄年齢ギャップ(大学進学を控えた18歳が、翌年にはその高校生を教えている事実)に、とても驚いた記憶があり、今でもよく覚えています。何故なら、私はその世代の真っ只中で、実際に生きて思い悩んだり愛したりした者だからです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨日鑑賞キネマ旬報10位『... | トップ | 横粂勝仁衆院議員は私の6月... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事