天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

11月29日逝去声優・井上真樹夫さんは「銀河英雄伝説」役不足のアンスバッハを喜々として演じ私は感服す

2019-12-03 14:12:45 | 日記
今日の日記は、11月29日に亡くなった声優の井上真樹夫さん(享年80歳)が担当した「銀河英雄伝説」(1989年OVAシリーズ第1期)でのアンスバッハの声の思い出です。添付した写真は、そのアニメの1シーンで、リップシュタット戦役戦勝式典においてラインハルトの暗殺を謀る為、隠し持っていたランチャー砲を構えるアンスバッハです。
私は、声優の井上さんを「巨人の星」の花形満から知っており、その後の「ルパン三世」では、初代声優の大塚周夫さんの渋い五ェ門役を受け継ぎ、若々しい声にうまくイメージチェンジできた事に大いに驚いたものです。その声優界の第一人者の彼が、1988年に開始された田中芳樹著「銀河英雄伝説」のアニメ版OVAで、ゴールデンバウム王朝のブラウンシュヴァイク公(声:小林修)の忠臣・アンスバッハの声を演じている事に、私はまたまた驚愕しました。何故なら、彼ほどキャリアがあれば、もっと長く登場する重要人物を担当できるからです。しかし、主人公のラインハルトの暗殺者で、盟友・キルヒアイスにそれを阻まれ、彼を殺して自らは死する旧王朝の忠臣アンスバッハ(いわば一番の敵役)を、喜々として見事に演じていたからです。その第26話「さらば遠き日」を見て、私は彼の声優魂に深く感服しました。
このアニメ「銀河英雄伝説」は、当時のアニメ・外国映画の声優たちが総出演(一例として、亡くなってしまった富山敬・塩沢兼人・青野武・内海賢二・納谷悟朗・小林修等)していました。だから、至極当然の事として、その役に何も不満を言わず引き受けたのだろうと、今では強く推察しています。
そして奇しくも、亡くなった翌日30日(彼の81歳の誕生日だった)に、東京・丸の内ピカデリー劇場にて、『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』第三章の上映がされています。井上真樹夫さんがアンスバッハを演じてから30年経過しても、未だにこのアニメは続けられているのです。その上映の幕間に、声優のラインハルト役・宮野真守とキルヒアイス役・梅原裕一郎が舞台挨拶をしています。
新たなこのアニメで、キルヒアイスを殺すアンスバッハ役は誰が演じるのか?私は知りません。しかし、アニメ最後のナレーション名言『銀河の歴史が、また1ページ!』が開かれた事は間違いです。だから、井上真樹夫さんは、後輩がちゃんとその役目を果たしますので、天国で安らかに富山敬さんらとアニメ談義をして欲しいです。
そして、私は、衷心より井上真樹夫さんのご冥福をお祈りします。

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