天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

龍多美子著『すべてはガーターベルトから始まった』ストッキング魅力は緊張違う拘束感はき心地と立体感陰影

2012-04-08 12:57:11 | 日記
今日の日記は、私の蔵書にあるエッセイ書・龍多美子著『すべてはガーターベルトから始まった』(2000年KKベストセラーズ刊)のことです。添付した写真は、その著書の表紙カバーです。
私は、3月18日付日記『映画「三十九夜」手錠はめたまま夜過ごすMキャロルがクツ下脱ぐ場面はヒッチコックらしからぬ恋愛映画演出』で、美しい脚線を見せるマデリーン・キャロルを紹介しました。そして、その投稿の後、私の蔵書の中に、女性下着ショップのオーナーが、自らの経験を交えて語る魅力的な女性と下着に関するエッセイ書があることを思い出して、今私はこの著書を再読しています。
その著書の中に、男性の私にもとても興味深い龍多美子氏の記述があります。以下に、その一部を著書から引用・掲載します。
『本書のタイトルにあるように、私の女性としての原点がストッキングとガーターベルトにある以上、これについては他者に、論じることを譲れないと自負している。・・お尻がその人の生き様を表わすなら、脚はその人の女性としてのあり方を示すと思う。美しい脚というのは、女性の身体のどこよりもエロチックで、圧倒的な説得力がある。とりわけ、肌の色と調和したストッキングに包まれた脚は、知的で上品で、そして実になまめかしい。・・ガーターではくストッキングは、靴下とはいえ、むしろ下着に近い。いや、下着そのものと言ってもいい。・・私は16歳から一度もパンティ・ストッキングというものをはいたことがない。ガーターベルト付きストッキングのいったい、なにがそんなにいいかと聞かれても、こればかりは口で説明し尽くせない。緊張感とも違う拘束感あるはき心地だけではなく、光の加減で脚に立体感ある陰影をもたらし、脚そのものに深みと丸みを加えて見せてくれる。これは編地の特性によって得られる質感で、全く伸縮性のない100%ナイロン糸を、計算されつくしたパターンに基づいて、成形編みしなければ得られないものである。したがって、伸縮性のある糸を、全く同じ調子で型にはめて編み上げるパンティ・ストッキングには、逆立ちしても真似できない芸当なのだ。』
これは、ガーターベルト付きストッキングを実際に日常利用している女性らしい美脚に関する卓見です。男の私には、女性用ストッキングのその材質まではよく分からず、只見た目でしか美脚を判断していませんでした。しかし、彼女はその道のプロらしく、”光の加減で脚に立体感ある陰影をもたらし、脚そのものに深みと丸みを加えて見せてくれる”と説得力ある指摘をしています。
さらに、再読してみて、著者が言及した”心身ともにこんなに気持ちのいいものを、女性に生まれてきたのに試さない手はない”に、異性である私でも、まったく同様に大賛成です。
だから、私は多くの美脚に関心ある女性たちにも、このエッセイ書を、是非読んでほしいと今思っています。
コメント
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