天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

大雁塔での旅行ツアー集合写真・一冊千円のおまけは、書聖・王羲之の中国書道第一の行書『蘭亭序』の拓本

2010-06-18 20:31:45 | 日記
今日の日記は、私の中国・西安旅行記(12)です。何故、大雁塔での旅行ツアー集合写真を、私が帰国日の8日に購入したか?そのわけを、私は以下に述べます。
私は、中国旅行に二回(上海・蘇州と北京)出かけていますが、そのツアーには、必ずガイド補助として若い中国人女性がカメラマンとして同行していました。でも、今回の西安ツアーでは、ガイドの王さんだけでした。だから、撮影された個人写真はなく、この集合写真1枚だけでした。そのため、最終日のバス車中で、王さんが台紙付き集合写真一冊を千円で販売する案内した時、私はその写真をまったく買うつもりはなかったです。
しかし、その案内した王さんが、『買った人には、有名な書聖・王羲之の拓本をサービスします』と追加説明した時、私は何も迷わず購入することに決めました。
写真を買ってそのおまけの拓本を見たら、中国書道史上天下第一の行書と絶賛される『蘭亭序』(添付した写真は、その冒頭の一部:タテ32cmXヨコ64cmの拓本)であったので、私はとても嬉しくなりました。この拓本は、前日の7日西安市内の土産物屋で、定価百元で売っていたからです。ガイドの王さんは、同姓のよしみでこの商品を安く仕入れることが出来た?かもしれません。
この『蘭亭序』(私注:西暦353年、蘭亭で開いた宴で出来上がった詩文に王羲之が付した序文)は、王羲之自身も生涯最高傑作とし、子々孫々伝えることを命じたほどの出来栄えでした。同じ文字が使われる場合は、一つとして同じ構えを用いず、その多様性に驚嘆します。たとえば、「之」という字が二十回近く使われていますが、どれ一つとして同じ書き方をしたものがありません。しかも、そのどれもが、それぞれとても美しいです。そして、全編を構成するどの文字にも強い骨格とめりはりのきいた筆遣いが施されています。
私は、この揮毫された『蘭亭序』拓本を飾るのに相応しい額を、ただ今物色中です。
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