インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

災害映像に思うこと

2011-03-15 06:09:29 | 苦しみを分かち合う
  テレビをつけると、地震津波や福島の原発のニュースが流れている。被災者が「これから先、いったいどうやって生きていったらよいのか不安だ」と語るのを聞き、何もない状態に投げられたわけであるから、まったくヴィジョンが浮かばないだろう。「独りぼっちになった~」と大泣きしている映像が心に残っており、絶望した人々の間で自殺者が増えるだろうと思われる。

 ある日突然、強制的にすべてを没収され、「何もかも捨ててたく鉢する坊主になりなさい」と宣告され、「はい、わかりました」とはならないだろう。「幸せ」というのは美味しい食べ物を食べたり、家族と楽しく過ごしたり、買い物したり自由に遊んだりすることとなっており、座禅をして悟るのが幸せだと思っている人はほとんどいないだろう。「これは意識をレベルアップし、見えないものが見えるようになるためのチャンスである!」と覚醒への旅を志す人もいるだろが、なかなか行法が分からないし(古代メキシコの呪術師の場合、五つの関心ごとか)、飢えやら寒さで逆に人間が荒れ狂うかもしれない。

 関東地方のように停電があるわけでもなく、安全地帯でぬくぬくと安定生活?をしている男に、いったい何がわかるというのか。いっそのこと仕事を辞め、レオネット生活もやめ、何もかも売り払って、自分を極限状態に追い込んで、試しにやってみろというのだ。

 昨日は「同情はネガティブエネルギーである」とかあったが、今は被災者はとてつもなく寒いと思う。放浪な車中泊を続けた経験からして、10℃を下回れば寒くて寒くて寝られない。ストーブや防寒衣類がないのなら、アルミホイルなシートで包まっても、東北の今の時期はとてつもなく恐怖の震えが襲い、寝られないのではないか? もちろん、カロリーが消費するから異常に腹が減るだろう。一週間も続ければ、きっと体はぼろぼろになり、病気になる人が増えるのではないか。

 映像では伝わらないが、被災者は極限状態に追い込まれているに違いない。『マンホールチルドレン』ほどではないかもしれないけれど。