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『アメリカン・スナイパー』

2015-03-07 22:45:17 | 映画(あ行)
米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親。





『アメリカン・スナイパー』
監督・製作・・・クリント・イーストウッド
製作・・・ロバート・ロレンツ、アンドリュー・ラザー、ピーター・モーガン、ブラッドリー・クーパー
出演・・・ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス、ジェイク・マクドーマン、ケヴィン・レイスズ、コリー・ハードリクト、ナヴィド・ネガーバン、キーア・オドネル 他

【解説】
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーであった彼が、イラク戦争で数々の戦果を挙げながらも心に傷を負っていくさまを見つめる。メガホンを取るのは、『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが主演を務め、プロデューサーとしても名を連ねている。戦争とは何かを問うテーマに加え、壮絶な戦闘描写も見もの。
【STORY】
イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズのモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。人並み外れた狙撃の精度からレジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまう。



2月に観たけど、やっと書いています。

もっとアメリカ万歳~プロパガンダ的な映画かな~と思ったけど、そんなことはなかった。どこの国にもこういう役を担う方はいるわけで、そんな方々も一様に彼のように苦悩してると思うし。そして、それはみな自分の大切な人を守る為。そういう方は普通影の存在でこんな風に人々に知られることは少ないと思う。
クリス・カイルさんが4度の派遣後、ついに退き出した自伝を映画化。
本当はこの作品の大ヒットを見たかっただろうに・・・
ラストを知らない私。その最期が皮肉すぎて唖然としてしまった・・・

彼の進むべき道を決めたのは、やはり最初の狙撃が全てかな・・・女性でも子供でも武器を手に取ったものは撃たなくてはならない。本人にその気がなく、ただ言われたままにしていると分かっていても、敵は敵。撃たなければこちらがやられてしまうという悲劇。
あの最初の銃声が彼の一生を決めたのでしょう。

派遣から国に帰っても愛しい人の元へは帰らず(帰れず)バーで飲んでいる。あの姿が私は一番印象に残ってる・・・
普段は戦争とは無縁の生活をしているのに、そういう任務に就くと生活が急に戦場になる。帰ってきたらまた平和な生活。派遣されてまた戦場・・・平和から戦場~こんな繰り返ししていておかしくならない方が不思議。
余程心が強くないとやっていけない。


製作にも関わっていたカイル役ブラッドリー・クーパー。
身体作りから徹底的にやっていましたね~。別人かと思った・・・身体付きは逞しいけれど、内面は繊細なカイルを見事に演じきっていました。


妻のタヤはシエナ・ミラー。最近この方よく見るような・・・
出会いの時はセクシーな美女でしたが、妻となって母となって、戦う夫を支えてだんだん逞しく強くなっていった。
私はこういう妻にはなれないな・・・


イーストウッド監督らしい~戦闘のシーンがまたまたリアルで・・・乾いた銃の響きが痛々しい・・・
映像も凄くリアルで~観ていてツライツライ。
そんなシーンの中でケータイで喋ってるのが不思議。着信音なんて聞こえたりしたら、敵にみつかっちゃう~~~><;それも実話なんでしょうね・・・

問題の無音のエンドロールですが・・・
前に記事で見たのにも関わらず私すっかり忘れてまして、音がない・・・でも余韻に浸るにはいいわ。そのうちまたなんか流れるんだろう・・・
なんて思っていたら、いつまで経っても無音。数人の方が席を立った・・・思わずスマホ開いて調べちゃいました(最後列の隅っこだからいいでしょ)
やはり最後まで無音・・・分かってからは落ち着いて席に座っていられました。
この劇場、前に騒音とか~やらかしたことあるから信じられらなくて(汗)結構長いエンドロールでしたね。
スクリーンに流れた実際の葬儀映像とか、胸に迫るものがありました。
どうせ亡くなるなら戦場で敵に撃たれた方が、本人も本意だったかな・・・まさか味方に・・・。まだ38歳だったのに~切なくなりました。

残虐なシーンも含め、まるでフィクションかと思えるような内容を、淡々と力強く描いていくイーストウッド監督。まだまだやれますね。期待・・・

でも・・・私・・・1回目派遣…2回目派遣…3回目で睡魔が。
しか~し4回目で復活!!最後まで見届けられてよかった・・・


マリー的お気に入り度・・・ ★8個+半

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (BROOK)
2015-03-08 06:54:36
スピルバーグが監督する作品だったようですが、
イーストウッドが監督したお陰で重厚な作品に仕上がっていたと思います。

戦争エンタメ作品という感じではなく…
戦争と人間ドラマのバランスが非常に巧かったです。

そして、やはり無音のエンドロールが何とも言えません…
どっぷりと余韻に浸ることが出来ましたね。
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私も見ました (きさ)
2015-03-08 09:15:04
ずっしりと重い映画でした。
イラク戦争でのカイルの戦いを描くイーストウッド監督の演出はさすがですが、結構キツイ描写も多いですね。
緊張感が途切れないので見せますが、かなり精神的にこたえます。
シエナ・ミラー演じる奥さんの描写もいいですね。
良い映画でしたが、個人的にはイーストウッド作品としては「ジャージー・ボーイズ」の方が好きですね。
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Unknown (mig)
2015-03-08 10:13:04
こんにちはー
こちら今日も雨これから仕事です

ラストを知らない私っていうのは最後も寝ちゃったん
だっけ?


そんなシーンの中でケータイで喋ってるのが不思議。着信音なんて聞こえたりしたら、敵にみつかっちゃう~~~><;それも実話なんでしょうね・・・

これ、ありえないと思ったー
さすがに戦いの最中あんな風に
家族に携帯で電話できないでしょー
赤ちゃんに続いて違和感ありのシーンでしたー

でもまさかあんな風にいいことしていて
殺されちゃうなんて 衝撃
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こんにちは♪ (yukarin)
2015-03-09 12:58:48
さすがイーストウッドだなーと思える見応えある作品でした。
銃撃シーンとか本当に撃たれたんじゃないかと思うほどリアルでしたわー

そうそう戦い中に電話できるの?と思うよね。
相手から銃撃の音がしてたら怖すぎるー
描かれてるんだからアリなんでしょうね。
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あらら (ノルウェーまだ~む)
2015-03-09 14:33:07
マリーさん☆
ブラッドリーもイーストウッドもさすが!って感じだったね。
まだまだこれからも頑張って行ってくれそう~~

戦争シーンで睡魔??緊張感がありすぎて気を失ったのかな?(笑)
私も戦闘シーンで寝る人だけど、今回ばかりは大丈夫だったわ。
最後は気の毒な運命だったけど、この結末でこの映画は見事に完成系なのだと思うわ。
彼が亡くなってなかったら、いったいどんな結末の予定だったのか?かえって想像できないもの~~
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BROOKさんへ・・・ (マリー)
2015-03-09 19:46:45
こんにちは~~♪
スピルバーグだったら、もっとエンタメ色の強い作品になっていたかも~ですね・・・
人間ドラマとして見応えありました。

今までも、無音で余韻を噛みしめたい・・・っていう作品があったような気がするのですが
こういう映画こそふさわしいですよね。
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きささんへ・・・ (マリー)
2015-03-09 22:01:05
こんにちは~~♪
はい・・・重かったですね。戦闘シーンやメンタルやられちゃうとことかも・・・

シエナ・・もよかったですよね~。
私もどちらかというと、ジャージー・・の方が好きかなぁ。
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migさんへ・・・ (マリー)
2015-03-09 22:04:08
こんにちは~~♪
ラスト知らないのは、自国で撃たれちゃったっていうラスト~。
寝たのは1回だよ~←自慢にならない(笑)

うん、家族とケータイ・・・あれは本当にびっくり!実際ないよね~~~。
赤ちゃん・・書くの忘れた!
最近みんな本物使うのに~(物じゃないけど・・・本赤ちゃん?笑)ピンとしてたもん!可笑しい~。
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yukarinさんへ・・・ (マリー)
2015-03-09 22:06:13
こんにちは~~♪
リアルすぎたよね・・・
実際何人か亡くなっているんじゃ?←んなワケない(笑)

自分の電話相手があんな場所にいるって。生で知らされるなんて、耐えられないわぁ。。。
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まだ~むへ・・・ (マリー)
2015-03-09 22:09:20
こんにちは~~♪
まだまだイケるよね~イーストウッドさま~~~。

戦争シーンっていうより、派遣の様子がほとんど同じで・・・ダメだった・・・。

そうそう私も思った・・・
亡くならなかったら、どんなラストだったんだろね。
思いつかない・・・
自分も立ち直ったから、みんなの手助けしてま~す。みたいな終わり方なんてあっけないよね。。。
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