pure breath★マリーの映画館

好きな映画とイロイロなこと・・・

2013年11月に観たい映画 覚書

2013-10-31 18:33:22 | ★映画★
                    Happy Halloween 2013 ★★★


今日はハロウィン~。
毎年、ハロウィン仮装パーティに参加しているムスメ・・・今年はアメコミ風にキメる。でも笑いもとる!と言ってたけど
凄い顔してました・・・ここで全てお見せ出来ないのが残念(笑)ですが~
こんなの・・・ ちなみに首に掛けてるのはピンポン玉で作った首飾りです。

そしてムスメ作のお菓子。リトルグリーンメンが可愛くないですか~?

さて今年も残すところ後2か月。
調べたら、11月は予想外に多い!
忙しくなる月だし・・・さいたまで行われる東方神起ファンクラブイベントにも参加予定なので♪~何本観られるかワカリマセン。
一応挙げてみます~。


◆ 『ワン・ダイレクション THIS IS US』 ◆ 11月1日(金)公開
世界中の若者の間で人気のボーイズ・グループ、ワン・ダイレクションを追った音楽ドキュメンタリー。2013年のワールドツアーのステージや舞台裏のほか、メンバーの本音に迫ったインタビューなどで構成される。監督は、『スーパーサイズ・ミー』『ビン・ラディンを探せ! ~スパーロックがテロ最前線に突撃!~』など過激なドキュメンタリー作品で知られるモーガン・スパーロック。2013年1月の来日映像も収録され、日本を満喫する彼らの様子もファン必見だ。

実は彼らの顔も覚えていないのだけど(苦笑)曲もいいし、ジョニー娘のリリーちゃんが大ファンっていうのもあって~観たいと思ってます。


◆ 『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』 ◆ 11月1日(金)公開
戸田恵梨香と加瀬亮がW主演を果たし、“SPEC”こと特殊能力を保持する犯罪者と対峙(たいじ)する特殊捜査官の奮闘に迫る人気シリーズ完結編2部作の前編。宿敵との死闘を終えた未詳と呼ばれる未詳事件特別対策係所属の名コンビが、新たに立ちふさがる敵に向かうさまを活写する。メガホンを取るのは、テレビドラマシリーズから劇場版までを手掛けてきた堤幸彦監督。あらがえない流れに翻弄(ほんろう)される登場人物たちが体験する壮大な展開に息をのむ。

今まで観てきたし・・・これは見逃せないんですよね~。


◆ 『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』 ◆ 11月1日(金)公開
リック・リオーダンの人気ノベルを原作にしたファンタジーの続編。ギリシャ神話の神々と人間の間に生まれたハーフゴッドと呼ばれる少年少女たちが、世界滅亡の危機とその裏に隠された陰謀に立ち向かう。メガホンを取るのは、『グレッグのダメ日記』のトール・フロイデンタール。前作に引き続き、主人公パーシーを『三銃士/王 妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』などのローガン・ラーマンが快演する。壮大で幻想的な物語はもとより、最先端の技術で創造されたクリーチャーたちや神の力を用いたバトルからも目が離せない。

タイトルが長い!
1を観てるので、続編は観なくてはね。



◆ 『キャリー』 ◆ 11月8日(金)公開 鑑賞済み
スティーブン・キング原作の小説を再映画化。クロエ・グレース・モレッツ 、ジュリアン・ムーア出演。

試写会で鑑賞済み。切ないお話でした・・・↑の画像~クロエちゃんが可愛すぎて、ちょっと説得力に欠けたかな?


◆ 『清須会議』 ◆ 11月9日(土)公開
数々のヒット作を作り出してきた三谷幸喜が、およそ17年ぶりに書き下ろした小説を自ら映画化した群像喜劇。本能寺の変で織田信長が亡くなった後、織田家後継者と領地配分を決めるために、柴田勝家や羽柴秀吉らが一堂に会した清須会議の全容を描く。役所広司演じる勝家と大泉洋ふんする秀吉の主導権争いを軸に、それぞれに思惑を秘めた登場人物たちが駆け引きを繰り広げていく。そのほか佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信、西田敏行ら豪華キャストが勢ぞろいする。

出演者も豪華だし、面白そうで~観たいのですが・・・


◆ 『マラヴィータ』 ◆ 11月15日(金)公開
ロバート・デ・ニーロ演じる元大物マフィア一家と現役マフィアとの対立を、製作総指揮マーティン・スコセッシ、監督リュック・ベッソンで描くクライムコメディー。FBIの証人保護プログラムのもとで偽名を使い、世界を転々とする元大物マフィアファミリーがマフィアの雇った殺し屋グループとの壮絶な戦いを繰り広げる。主人公の妻役にミシェル・ファイファー、一家を監視するFBI捜査官役でトミー・リー・ジョーンズが共演。一家が見せる豪快で息の合ったアクションはもちろん、スコセッシとデ・ニーロが組んだ『グッドフェローズ』をほうふつさせるシーンなども見どころだ

予告を観て気になっています。好きなタイプのお話・・・観れるかな?


◆ 『悪の法則』 ◆ 11月15日(金)公開
マイケル・ファスベンダーにブラッド・ピット、ペネロペ・クルスにキャメロン・ディアスにハビエル・バルデムという豪華スターが共演した心理サスペンス。欲望に駆られて裏社会のビジネスに手を出した弁護士とその仲間たちが、危険なわなにハマり否応なく堕(お)ちて行く姿を描き出す。メガホンを取るのは『ブラックホーク・ダウン』などの巨匠リドリー・スコット。セレブリティーたちを破滅へと追い込む謎の黒幕の存在はもとより、予想だにしないラストに驚がくする。

こちらも豪華キャスト♪観たい~~~。


◆ 『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』 ◆ 11月29日(金)公開
戸田恵梨香と加瀬亮と堤幸彦監督による、“未詳”こと未詳事件特別対策係捜査官対“SPEC”こと特殊能力者との激戦を描くシリーズ完結編二部作の後編。最終章となる本作では、これまで隠されてきた数々の謎がついに解き明かされる。テレビドラマ版レギュラー陣に加え、向井理に大島優子、香椎由宇に遠藤憲一ら豪華キャストが共演。全人類の未来を左右する、スケールの大きなストーリーの結末から目が離せない。

これで、本当におしまい?見逃せません~。


◆ 『キャプテン・フィリップス』 ◆ 11月29日(金)公開
2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、海賊に拉致されたコンテナ船船長をトム・ハンクスが演じたドラマ。船員の救出と引き換えに4日間にわたって海賊の人質となった船長の運命と、海軍特殊部隊ネイビーシールズによる救出作戦を、緊張感あふれる演出で活写する。原作は、船長リチャード・フィリップスが著したノンフィクション。『ボーン』シリーズや『ユナイテッド93』などのポール・グリーングラス監督が映画化した。船長としての誇りと拘束された恐怖を体現するトム・ハンクスの熱演と、リアルで迫力ある救出劇が見どころ。

予告を観たら、本編の想像がついてしまってる(汗)まぁ、観たいけど・・・


◆ 『REDリターンズ』 ◆ 11月29日(土)公開
引退した元スパイたちの活躍を描いた、人気アクション『RED/レッド』の続編。至って静かに日々を過ごしていた元CIAの敏腕エージェントが、仲間らと行方不明の小型爆弾を追いながら事件の裏に潜む巨悪に挑む。ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンら名優たちが前作に続いて登場。さらにアンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、イ・ビョンホンという豪華な面々が共演。老いてますます盛んを地で行くようなノリや見せ場を堪能できる。

1が面白かったから観たい~。でも、本数が多すぎる・・・><;



以下は観たいけど、、、どうかな~~~?
◆ 『すべては君に逢えたから』
◆ 『ルームメイト』
◆ 『かぐや姫の物語』
◆ 『42~世界を変えた男~』



遅れて公開で観たいもの
◆ 『タイピスト!』

『ダイアナ』試写会で鑑賞~

2013-10-30 21:41:18 | 映画(た)
          世界で最も有名で、最も愛され、最も傷ついたプリンセス。



『ダイアナ』
監督・・・オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本・・・スティーヴン・ジェフリーズ
ヘアメイク・・・渡辺典子
出演・・・ナオミ・ワッツ、ナヴィーン・アンドリュース、ダグラス・ホッジ、ジェラルディン・ジェームズ、チャールズ・エドワーズ、キャス・アンヴァー、ジュリエット・スティーヴンソン 他


                     【解説】
『インポッシブル』などの演技派女優ナオミ・ワッツが主演を務め、1997年に交通事故死した元イギリス皇太子妃ダイアナに迫る感動作。20歳で英国王室に嫁いだ若く魅力的な女性が出産や離婚を経験し、しなやかに変貌と自立を遂げる姿を描き出す。メガホンを取るのは、『ヒトラー ~最期の12日間~』『インベージョン』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。一人の女性として精いっぱい生き、36歳の若さで逝ったダイアナ妃の愛と苦悩と戦いの日々に心打たれる。
                     【STORY】
1995年、ダイアナ(ナオミ・ワッツ)が夫のチャールズ皇太子と別居してからすでに3年の月日が過ぎようとしていた。ある日、彼女の良き友であり、治療師でもあるウーナ(ジェラルディン・ジェームズ)の夫が倒れたと連絡が入り、ダイアナは急いで病院に駆け付ける。そこで彼女は、優秀な心臓外科医ハスナット(ナヴィーン・アンドリュース)と出会い……。



試写会で鑑賞~。
全国的に吹替え版も多いみたいで、しかも米倉さん?試写会は字幕版でよかった・・・。

ダイアナ元妃のあのセンセーショナルな死からもう16年?月日の経つのはなんと早いこと・・・彼女の死が私の誕生日の翌日だったから、結構はっきり覚えているわ。。。
2人の王子の成長をもっともっと見たかっただろうなぁと母としての気持ちになると、その無念さが伝わってくる。

華やかな部分しか知らなかったし、まして離婚してからの生活は全く知らなかったので興味深かったです。
王子たちとも会えず(4~5週に1回だなんて、耐えられない・・・)一人孤独に、あんなに広いお屋敷に住んでいたのね。とちょっとびっくり・・・
劇中、親友として話を聞いてくれたり、アドバイスくれたりしていたソニアは架空の人物。ダイアナ元妃と親しかった友人たちの融合した人物像だそうで。本当に身近で孤独を埋めてくれていた人はいたのかなと思ってしまう。
だからこそ余計にハスナットとの恋にのめり込んでいったのでしょうね。私の記憶によると、彼女にとってチャールズ皇太子は初恋の人(兄とも慕った)だったハズ。
恋愛に身を焦がすような“想い”はしたことがないまま結婚したのではないかと・・・。もっともっと若い頃にそういう恋愛をしていたら、もう少し冷静に状況を把握できたかもしれない。
彼女が突っ走ったことによって、その愛も終わりを告げてしまったことが切なかった。

この作品での彼女は愛に生きる一人の女性・・・
そして、目的を見つけてからは自分の名前だけで話題になることを利用して闘いを挑む。
ダイアナのアンゴラ訪問で、地雷事故は60%以上減少。こういう事実を見ても影響力が伺える・・・
ここで描かれるハスナットやドディとの恋愛や、彼女の私生活がどこまで本当なのかは分からないけれど~こんな普通な生活も出来ていたのなら良かったのだけど。


ナオミ・ワッツは実際は似ていないのに、そのメイクと仕草でびっくりするほど似てる時がありました。
あの上目づかい・・相当観察して努力したんだろうなぁ、なんといっても、全世界の人々が知ってる人間を演じるのだから~。
あ~~この写真見たことある~っていうシーンがいくつも登場。素敵なドレスもあの時のまんま。


実際のハスナットさんは、こういう人ならいいなって感じのナヴィーン・アンドリュース。
こういう出会いって素敵ですね。
彼にとっては良かったのかどうか分からないけれど、せめてパキスタンのあんな大家族の人じゃない普通の人ならよかったのに・・・なんて、私の勝手な思いだけど。


あの有名なエレベーターのシーンから始まる導入部・・・
そしてラストシーン。
彼女の死の真相は分からない。事故直後の生々しい写真まで晒されて・・・
いくら美しくても、お金があっても。その人生はどのぐらいの幸福を感じられたのでしょうか。
こんなに経って、その隠されたプライベートまで映画になって。目立つことが好きだったからいいのよ~って思ってくれてたらいいけどね。

それにしても、チャールズめ!(呼び捨てです)
カミラって人がありながら、ダイアナと結婚して~そこから歯車が狂ったんじゃないの!?←映画と関係ないとこで怒ってます。。。


マリー的お気に入り度・・・ ★8個+ちょっと



『グランド・イリュージョン』

2013-10-26 22:03:53 | 映画(く)
               4人のスーパーイリュージョニスト
               3つの不可能な強盗
               消えた10億ドル



『グランド・イリュージョン』
監督・・・ルイ・ルテリエ
ヘッドマジックコンサルタント・・・デヴィッド・クウォン
マジックインスパイア・・・デヴィッド・カッパーフィールド
出演・・・ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコ、コモン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン 他


                      【解説】
『トランスポーター』シリーズなどのフランスの鬼才ルイ・ルテリエが監督を務め、希代のプロマジシャン、デヴィッド・カッパーフィールドが協力した娯楽作。マジックを駆使して瞬く間に大金を強奪する4人のマジシャンと、彼らを追い掛ける捜査官たちのチェイスを描く。グループのリーダーを『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグが演じ、FBI捜査官を『キッズ・オールライト』のマーク・ラファロが演じている。華麗な映像トリックや、予測不能の物語に魅了される。
                      【STORY】
マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの……。



華やかなマジックの世界へようこそ~♪みたいな感じでよかった!
面白かったです!こんなに素敵なイリュージョンのショーがあったら観てみたいものだわ~。

少し前から劇場で設置してある看板「あなたが選んだトランプが消えています」っていうやつ。最初、本当にびっくりして・・・あ~~消えてる!本当にない!! って何度かやってるうちにネタが分かった。こんなに飲み込み悪い私でも、分かるネタもあるっていうのも面白い。

冒頭のフォー・ホースメンのキャラを一人ずつ紹介しているシーンで、それぞれの役割が把握できて分かりやすかった。
マジックやイリュージョンって、ほんのちょっと見方を変えただけで分かるものから、メンタル面を操る催眠術みたいなもの、色々あるけど~
やはり大がかりな水槽から脱出とかハラハラしていいですね~。
ピラニアがどど~ん!って凄かった!!
選んだトランプをビルに映し出すアレもワクワクしたけどね。


ジェシー・アイゼンバーグが何故かイケメンに見えるのは、あの自信たっぷりの早口喋りのせいでしょうか?
アトラスっていう名前もいいしね。←そこ!?(笑)
彼がゆっくり喋る姿が想像つかない。。。


ちょっと一癖ありそうな、ウディ・ハレルソンもよかったです~。
彼はDAIGOみたいにメンタリストの役でしたが・・・なかなかサマになっていた。かなり特訓したみたいです。


これに出るって知っていたのに、結局また観終わってパンフ見るまで分からなかったジェームズ・フランコ弟、デイヴ・フランコ。
この前の『ウォーム・ボディーズ』の時も言っていたけど、な~んか地味なんだよね。でも、それって考え方によってはいろんな役に染まることが出来るってことで・・・いいことかもしれない。
今回のピックポケット(ちょっとスリみたいな人?)の達人~っていうのも合ってた。


ヘンリーのアイラ・フィッシャーってお買いもの中毒だった子か~。(映画『お買いもの中毒な私!』です)
水中脱出とか頑張っていた。リハで実際危ない時もあったとか・・・役者さんは大変だ・・・
あっ!でも↑のデイヴくんは、マジックの稽古が楽しくて~こんなでお金もらっていいのか!?って思ったそうだけど(笑)


この2人が出たら、絶対何かあるだろう・・・先入観にとらわれすぎて、斜に構えて観てしまうマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン。
何かある!絶対裏がある!!そう考えて見てもよいでしょう・・・多分。多分ね・・・


美しい~メラニー・ロラン。インターポールのアルマ。クール・ビューティ♪カタカナ並びすぎ(笑)好きな女優さん~。
ちょっと謎めいた、でも実は・・・色々想像して裏の裏を考えてしまうお話の中でのキーマンでもあるかな?


あっちゃこっちゃ振り回され~誰が仲間で誰が敵か・・・翻弄され続けるFBI捜査官ディランはマーク・ラファロ。
美味しい役でしたね。
この方は私の知人に似ていて、見るたびに思い出してちょっと困る。(困る方の知人・・・)


ネタばれを避けると多くは語れないけど~(ミスリードもありだし)
マジックの裏側を見る、知るという映画ではないってことは言えるかな・・・

ラスベガスからパリへの瞬間移動~とかのネタばれはあるけど、大きなしゃぼん玉の中に入って飛ぶとか夢のあるマジックのも知りたかったけど、なかった。CGなのかな。

華やかな彼らのショーを楽しみながら、ストーリーの流れに身を任せて、あまりアレコレ考えずに観るととっても楽しめると思う。
映像もいいし~音楽もいいし~最後までテンポよく進んでゆく~ちょっとラブの予感もね。

最後までよく分からなかった“アイ”
そして、ライオネル・シュライクはいずこ???
これは追及しない方がよいのでしょうね~~~。



マリー的お気に入り度・・・ ★9個(スーパーイリュージョニスト“フォー・ホースメン”のショーのシーンがカッコいい~)




『桃(タオ)さんのしあわせ』

2013-10-16 22:00:00 | 映画(た)
         60年間、同じ家族に仕えてきた桃(タオ)さんの、人生の終い支度。
                     実話から生まれた、感動の物語。



『桃(タオ)さんのしあわせ』
監督・製作・・・アン・ホイ
製作・原作・・・ロジャー・リー
製作総指揮・・・ドン・ユードン/ アンディ・ラウ/ ソン・ダイ
出演・・・ディニー・イップ、アンディ・ラウ、チン・ハイルー、ワン・フーリー、イーマン・ラム、
アンソニー・ウォン、ボボ・ホイ、チョン・プイ、ホイ・ソーイン、エレーナ・コン、ジェイソン・チャン、チャップマン・トー、サモ・ハン・キンポー、ツイ・ハーク 他

             
                  【解説】
『女人、四十。』などで知られるアン・ホイ監督が、老いをテーマにつづる感動の人間ドラマ。
いつも空気のようにそばにいた老メイドが病に倒れたことをきっかけに、やがて肉親以上の強い絆で結ばれていく主従の関係を描き切る。
桃役は11年ぶりの銀幕復帰となったデニー・イップで、中華圏の女優としては「秋菊の物語」のコン・リー以来史上2人目のベネチア映画祭女優賞受賞者に。
ロジャー役のアンディ・ラウがプロデューサーも務め、ノーギャラで出演したことも話題。
                 【STORY】
広東省生まれの桃さん(ディニー・イップ)は、13歳から60年もの間梁家の使用人として4世代の家族の世話をしてきた。今は、生まれたときから面倒を見てきたロジャー(アンディ・ラウ)が彼女の雇い主で、彼は映画プロデューサーとして中国本土と香港を往復する多忙な日々を送っていた。そんなある日、桃さんが脳卒中を起こして倒れ……。
香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。それでも一生懸命に家事をこなし、ロジャーのためにおいしくて栄養のある料理を作ってあげる桃さん。ところがロジャーにとってそれは、子どもの頃から繰り返されてきたごく当たり前の日常でしかなかった。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。幸い大事には至らなかったが、後遺症の残る桃さんは、迷惑は掛けられないと自ら暇を願い出る。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャー。彼は桃さんのために老人ホームを世話し、忙しくてもできるだけ2人の時間を作って献身的に尽くしていく。



ずいぶん書くのが遅れてしまいました・・・
2011年・第68回ベネチア国際映画祭で女優賞を受賞したほか、台湾金馬奨や香港金像奨で主要部門を多数受賞した、この作品。
アンディファンである私も日本での公開を楽しみに待っていました。

普通に“普通なアンディ”を愛でることが出来るなんて~どれだけぶりかなぁ。
本格的な二枚目だから、どんな役を演じても輝きすぎ(いい過ぎ?笑)今回はちょっぴりオーラを消しての役。
アン・ホイ監督はアンディのデビュー作『望郷 ボートピープル』の監督さん、彼にとっても思い入れのある監督さん。
今作は、アンディ自ら製作、出演とノーギャラでの出演。

老人介護の問題は日本だけではなく、どこの国でも共通なんだなぁ。とつくづく思う作品だった。
桃さんはロジャーの後ろ盾もあるし、恵まれているハズなのだけど~あの施設・・・
個室とは名ばかりで、区切り(仕切り)があるだけ?プライバシーなんて守れないけど~あれでもいい方なのでしょうね。ただでさえ人口の割に居住空間が狭い香港の老後って予想以上に大変ですね。

どんなに元気な人でも必ず歳は取る。身体が元気でも認知になることも、逆に認知になっても身体が元気だったり・・・
“老い”を避けることは出来ない。
どんな“老い”もしっかり受け止め、自分らしく生きることは難しい。
そして問いかけられる、家族とはなんだろう?
いろんなことを考えた作品だった。


アンディはやはり素敵でした~
役柄もあるけど、カッコいいし・・・そして桃さんを見つめるまなざしが、どんどんだんだん優しくなるのが切なくてたまらなかった。
映画プロデューサーってことで実名で、サモハンやツイ・ハーク監督やカメオでたくさんの方が出演。そこも見どころですね~。


ディニーさんは、さすがの一言!
実際は本当に素敵なマダムなのに、60年もの間メイド(お手伝いさん)として、働き続けてきた姿がリアルで胸を打つ。


凄い盛り上がりがあるわけでもなく、最後まで淡々と静かに流れてゆくストーリー。
もっともっと涙、涙、涙かと思っていたら・・・静かに人生の終焉を描いていて。だからこそ余計にその余韻を噛みしめてしまう。
観終わって、温かいものが流れてゆく・・・そういう物語でした。


印象的だったのが、介護施設を訪問する人(子供たち)を出迎えるシーン。
その時だけ小ぎれいにしたり、参加したくなくても強制的に参加させられたり・・・やっぱりあるんだろうなぁ。
ゆっくり休んでいたくても、ひっぱり出されたり~訪問する方も相手のことを一番に考えなくてはいけないな・・・親切の押し売り。ただの自己満足はいけない・・・

美しく老いたい・・・どうやったらいいんだろう・・・?真剣に考えないと。



マリー的お気に入り度・・・ ★9個ちょっと(そりゃ~あれだけ素敵なアンディ見たらね♪)


『トランス』

2013-10-11 22:55:39 | 映画(と)
ここは、誰も見たことのない <記憶のその先>



『トランス』
監督・・・ダニー・ボイル
出演・・・ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン 他

                  【解説】
さまざまな作品を世に送り出したダニー・ボイル監督が、『つぐない』などのジェームズ・マカヴォイを主演に迎えたサスペンス。『トレインスポッティング』の脚本家ジョン・ホッジとボイル監督が再びタッグを組み、ギャングと名画を略奪した競売人が絵画の隠し場所の記憶を失い、ギャングが催眠療法で記憶を復活させようと画策するも予期せぬ事態に陥っていくさまを描く。『ブラック・スワン』などのヴァンサン・カッセル、『アンストッパブル』などのロザリオ・ドーソンが共演。
                  【STORY】
アート競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)はギャング一味と協力し、オークション会場から40億円の名画を盗み出すことに成功する。しかし計画外の動きを見せた彼はギャングのリーダー(ヴァンサン・カッセル)に暴行され、それが原因で絵画の隠し場所の記憶をなくしてしまう。リーダーは絵画のありかを聞き出すため、催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)を雇うものの……。



“凄い”映画だった!
久々に、オトナな映画?心理サスペンスでありながら~恋愛的要素もあって・・・
とにかくテンポがいい。本当に面白かった~~~。

あまり監督で映画を選ばない私だけど、ダニー・ボイル監督というとスピード感を期待してしまう。今回も期待通りのスピード。
何が現実で、どれが妄想(トランス状態)なのか、だんだん分からなくなる。サイモンの爪の絆創膏を見てればいいの?って思った時もあったけど、それもだんだん分からなくなって・・・
なんとか最後まで付いていけたら、なんとスッキリ!張り巡らされた伏線が美しく回収されてる~~~。
ラストもオシャレなカンジ。


ネタばれは極力なしでいきます(笑)


それにしても“催眠術”って怖いなぁ。。。
けど実際にこういう催眠療法で救える命がたくさんありそうな気がする・・・最近の嫌な犯罪を見ていて、これはなんとかならないかと真剣に考えてしまった。


タムナスさんは・・・私は一体いつまで彼をこう呼ぶのでしょう???
ジェームズ・マカヴォイは英国の堺雅人みたいだ。あの謎めいた微笑みをまんま信じちゃダメ~。今回は特にそうだった!
彼の語りから始まるので、つい彼目線で見始めるのだけど~ここからすでに術中に嵌っている。いろんな彼の表情~要チェック!


ヴァンサン・カッセル~最初、怖い怖い怖い人に見えたけど・・・立場が逆転してからは徐々に情けない雰囲気に。
そして最後はあんなことに!でも、しぶといけど(笑)
彼は役者さんとして好きなの。あのモニカ・ベルッチ夫だもの~(あれ?別れてないよね?)魅力がないわけがなく・・・
今作では、強さと弱さが見どころ。


ロザリオ・ドーソンは、素晴らしかった~~~。
美しい裸体もそうだけど、彼女の魅力が十二分に発揮されてて・・・後で知ったけど、ダニー・ボイル監督さんとお付き合いされてるそうで
だからこそのあの体当たり演技?!


体当たりは3人ともだけど~みなさんセクシーなお姿を見せてくれた。
ちょっと痛いシーン、グロいシーンもチラッとあり。あの彼女が一番可哀そう・・・キレイな子なのに。

3人の不思議な関係と共に存在感があるのは、素晴らしい絵画の数々。
ポイントとなるゴヤの「魔女たちの飛翔」や、重要な鍵を握る同じくゴヤの「裸のマハ」など、様々な絵画が登場する。
絵を見ているだけでもうっとり。。。

使われている音楽もいい。→と思ったら、パンフより抜粋「ボイルは長年の協力者で、共にオリンピックの開会式も手掛けたアンダーワールドのリック・スミスに、“トランス”と呼ばれる陶酔感を生み出す、速いビートの音楽を依頼した」
だからかぁ~~期せずして、私もトランス状態に入ってしまっていたのかな?(笑)

催眠術には“声”って非常に大切ですね。
抑えた声・・・その声に全てをゆだねたくなる。トランス状態に入る音楽、そして幅のある豊かな声~私にも効くかもかも・・・


よそ見、油断、勝手な思い込みは捨てて鑑賞されることをおススメします。


マリー的お気に入り度・・・ ★9個ちょっと(とっても気に入った~♪)