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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

若手ピアニストの技に聴き惚れる

2025-04-26 16:12:09 | ステージ & エンターテイメント
 若干二十歳でありながら情感あふれる奏法は、多くの聴衆を唸らせたようだ。(もちろん私も…)学業と並行して道内において演奏活動を行っているという岩本七音さんの市役所ロビーコンサートを聴いた。

       

 昨日正午、月に一度の札幌市役所主催の「市民ロビーコンサート」があったので駆け付けました。
 今回の出演は岩本七音(いわもと なおと)さんという小樽商大商学部に在籍する3年生の方でした。

 岩本さんの略歴を拝見すると、これまで輝かしい成績を収めていることが分かりました。その成績とは、「全日本学生音楽コンクールピアノ部門」で小学生の時に全国第2位、中学生の時に全国第3位、高校生の時に全国第2位と小・中・高を通じて常に全国トップクラスの成績を収めている方で、その他のコンクールでも素晴らしい成績を収められています。

 そんな素晴らしい成績を収めた方が、何故音楽関係の大学に進学しなかったのか不思議な感じがします。真実は分かりませんが、岩本さんには音楽だけではなく、その他の才能も優秀なために、将来の選択の幅を広くしておきたかったのかもしれません。

 さて、肝心のコンサートの方ですが、わずか30分間と短い時間のため、披露していただいた曲は3曲でしたが、いずれもが聴き応えのある素晴らしい演奏でした。その3曲とは…
 ◇シューマン/トッカータ ハ長調 Op.7
 ◇シューマン=リスト/献呈 S.566 R.253
 ◇ショパン/ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
といずれも本格的なピアノ曲ばかりを演奏してくれました。

     
     ※ いかにも若々しい岩本七音さんです。

 演奏の様子を間近で聴かせてもらいましたが、その様子からも完全に曲と一体化したように拝見しました。時に鍵盤と真剣に対峙したり、時には大きく胸を反り目線を遠くに置いたりと、若干20歳の若者が弾いているとは思えないほど情感豊かな演奏でした。
 披露していただいた3曲の中で、私が最も気に入ったのはやはり聞き憶えのあるメロディーが何度も繰り返されるショパンの「英雄ポロネーズ」が特にお気に入りでした。
 全3曲を弾き終えたとき、会場から「ブラボー!」の歓声が上がりました。ロビーコンサートで私は始めて聴いた歓声でした。
 岩本七音さんのこれからの益々の活躍を祈念したいと思います。