今年に入って2度目の札響だった。(株)ロジネットジャパンが提供するチャリティーコンサートだったので格安で聴くことができた。いつものように札響の素晴らしい演奏だったのだが、私の体調がイマイチだったこともあり期待のラフマニノフのピアノ協奏曲には入り込めなかったのがやや残念だった。

一昨日(4月12日)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいて札幌交響楽団が演奏する「第23回 ロジネットジャパン チャリティーコンサート」が開催されたので参加しました。
この日は、指揮者に吉崎理乃さん、ピアノ独奏に高倉圭吾さんを迎えて開催されました。
演奏された曲目は次のとおりです。
【第1部】
◆チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より ‟ポロネーズ”
◆ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op. 18 ビアノ独奏
《ソリストアンコール》◆ラフマニノフ/12の歌 op.21-7 ‟ここは素晴らしい場所”
《 休 憩 》
【第2部】
◆ワーグナー/「ニュールンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
◆ハチャトゥリアン/「仮面舞踏会」ワルツ
◆シベリウス/アンダンテ・フェスティーヴォ
◆ショスタコーヴィチ/祝典序曲
《アンコール》◆エルガー/行進曲「威風堂々」第1番
この日の呼び物は演奏時間の長さから云っても、ソリストを招請したことから云ってもラフマニノフのピアノ協奏曲でした。
ところが、この日、この演奏時間帯の私は生憎体調が絶不調でした。気持ちに余裕をもって演奏を楽しむ態勢ができていませんでした。さらには、曲の出だしからピアノソロなのではと期待していたところ、札響の音との共演という形で始まりました。私が期待していた高倉さんの超絶技巧が札響の音に消されるような形となってクリアに聴こえてこなかったのです。これはラフマニノフがそのように作曲したのですから仕方がないといえば、仕方のないことなのですが…。
高倉圭吾さんは、札幌出身で東京藝術大学に学んだ期待の若手だということですから、今後の大いに活躍してほしいものです。

※ ピアニストの高倉圭吾さんです。(プログラムより)
結局私は肝心のこの曲をボーッとしたまま聴いてしまうことになったのです。
他に演奏された小曲は、それぞれに聴きどころもあったのですが…。例えば、ハチャトゥリアン独特の印象的なメロディー、シベリウスの伸びやかなメロディー、ショスタコーヴィチの祝典に相応しい伝統的な音と軽快な音の重なりが素晴らしい曲と…。
結局私は肝心のこの曲をボーッとしたまま聴いてしまうことになったのです。
他に演奏された小曲は、それぞれに聴きどころもあったのですが…。例えば、ハチャトゥリアン独特の印象的なメロディー、シベリウスの伸びやかなメロディー、ショスタコーヴィチの祝典に相応しい伝統的な音と軽快な音の重なりが素晴らしい曲と…。
と私の中では功罪相半ばする今回の札響のコンサートでしたが、以前にも触れたことですが私にとって札響はいつでも最高の音を提供してくれる交響楽団です。これからも機会あるごとに楽しませてもらいたいと思っています。