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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

続・坂口一弘氏の訃報に接して

2021-02-13 16:27:53 | その他

 故坂口一弘氏のブログ「癌春(がんばる)日記 by 花sakag」に奥さまが投稿された。愛情あふれる素晴らしい一文に私は涙を禁じえなかった。その一文をお借りして掲載させていただきながら、再び坂口氏を偲びたい。

 本日に至っても坂口氏の訃報から立ち直れないでいる私である。そんな私より十倍も、百倍も哀しいであろう坂口氏の奥さまが私たち坂口ファンを慮って、気丈にも坂口氏のブログに一文を寄せてくれた。その一文がなんとも素晴らしい愛情にあふれた一文なのだ。私は何度も読み返し、そのたびに涙した。その素晴らしい一文をここに再掲したい。

 

          

坂口一弘の妻の香奈子です。

皆様に、とても悲しいお知らせをしなくてはいけません。

令和3年2月10日、14時46分、坂口一弘は他界いたしました。

 

夫は、クロスカントリースキーの練習をすると言い10日の朝8時に家を出

て、伊達市大滝区にあるクロスカントリースキーコースに向かいました。

途中で昼食を摂り、12時頃に到着したと思います。

数日前の会話で、8キロコースを3周すると言ってました。

何周目なのかは分かりませんが、コース上で倒れているところを、同じく練習に来ていたと思われる自衛隊の方に発見され、蘇生処置をしていただいたようですが、残念ながら伊達赤十字病院で死亡が確認されたようです。

 

その日の午後7時頃、私のスマホに警察から連絡があり、JRですぐ伊達に向かい夫と対面しました。

 

小さくて寒い個室に1人で冷たくなって眠っている夫の顔は穏やかで、普段の寝顔と全く同じ顔でした。

苦しそうな表情では無かったのがせめてもの救いです。

 

ここに泊ってもいいですか?とお願いしてもダメで、後ろ髪をひかれる想いでホテルに泊まり、全く眠れないまま朝を迎えJRで帰宅しました。

 

 

警察の話では、コース上のスキーの跡や周辺の状況から推測すると、倒れてから発見されるまでの時間は20分くらいだったと思われます。

夫は、一旦、伊達警察署に運ばれ安置して、翌日(11日)の朝に検視のため、札幌の北大病院へ運ばれました。

死因は循環器系疾患(推定)です。

北大病院から、15時に伊達警察署に戻り、そこから葬儀社の車で19時に帰宅しました。

 

 

いつもブログのアップ時間を午後4時と決めていたようで、何度も修正したり写真を入れ替えてみたり楽しそうにブログのアップをしていました。

そして、皆様のコメントとアクセス数が増えてることをとても喜んでいました。

毎日の更新が目標のようで、ネタ切れの時のために、私がキッチンに置いてあった大根菜っ葉の写真撮らせてくれとか、ぬか床とぬか漬けの写真撮っといてなどと言い、ブログネタの在庫も持っていました。

山やスキーに行けない日でも、ブログのアクセス数やランキングの順位を見たり、アウトドア派の夫でもブログのお陰で毎日が楽しそうでした。

それも皆様が毎日ブログにご訪問いただいて、時にはコメントをしてくださったことがとても励みになっていたようです。

いつも「俺は幸せもんだな~~」と言ってました。

夫に代わり御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

登山・スキー・クロカンスキーと毎日、子供のように遊んでいる夫のご機嫌な笑顔を見るのが大好きでした。

 

朝、いつものように家を出て「週末は天気がいいのでどこか安全な山に登って、日曜日に帰ってくる」と言ってましたが・・・・

車の所まで見送り「行ってらっしゃーい、LINEちょうだいねー」と、手を振る私に、運転席から、ほんの少しだけ微笑み左手を上げて返事をする、なんてことのない日常。

それが最後の会話でした。

 

今でも、明日の朝、コーヒを入れてくれるんじゃないかと思っています。

全く実感がないので、長い長い夢を見ているような気もしています。

壮大なドッキリだったらいいのにな。

来月の喜寿のお祝いもこっそり考えて、少しずつ貯金もしていたのに、「ありがとう」も「さようなら」も言えなかったことが心残りです。

しかし、常々「死ぬときは入院したりしないで、遊んでる最中にコロリと逝くピンピンコロリがいいなー」と言ってたので、本人にしてみれば良かったのかも知れませんが。

 

 

このブログは毎日更新していたようですので、1~2日更新が止まって、皆様にご心配いただいている事が気がかりでしたが、

葬儀が終了した翌日の新聞に、葬儀終了という形でお悔やみ広告を掲載する予定でした。

そのタイミングでこのブログでもお知らせをしようと思っておりました。

しかし、前の投稿のコメント欄を見て、すぐにでも皆様にお知らせをした方が良いと思いました。

皆様への訃報のお知らせが大変遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

様々な都合で変則的ですが、13日納棺、14日出棺・葬儀・告別式・取越法要(一日葬)となります。

コロナ禍ですので葬儀は家族葬で行いたいと考えているため、今回のご参列はご遠慮いただけますと幸いです。

 

 

コロナの感染状況などを考慮して、後日、お別れの会を行いたいと思います。

今のところ未定ですが、日程などが決まり次第、こちらのブログでお知らせ致します。

ありがとうございました。

※何よりも山が大好きで、本人もお気に入りのこの写真を遺影にしました。

坂口香奈子

 

 どうでしょうか?このような素晴らしい一文に出合うと、涙せずにはいられません。坂口氏はなんと素晴らしい奥さまに恵まれたのでしょうか。

 特に「登山・スキー・クロカンスキーと毎日、子供のように遊んでいる夫のご機嫌な笑顔を見るのが大好きでした。」の一文に奥さまの坂口氏への愛情が溢れているように感じ、坂口氏が幸せに包まれながらアウトドアを楽しんでいたことを伺わせてくれる。

 まだまだやりたいことが山のようにあった坂口氏でしたが、残念ながら途中リタイアという形になってしまった。しかし、これまた奥さまの一文にある「死ぬときは入院したりしないで、遊んでる最中にコロリと逝くピンピンコロリがいいなー」と言っていたという一文に接したとき、まさに坂口氏の望みどおりの最期となったことに僅かな救いを見る思いである。

 私もいつまでもくよくよしてはいられない。坂口氏のアクティブで、濃密だった素晴らしい人生に、私も少しでも近づけることを誓って、今夜は乾杯したい!

 ありがとう!ブラボー!ミスターサカグチ!!!