準備に、準備を重ねた今日の日だった。アレキサンダー大王の辿った軌跡を巡るVTR視聴の学習会のナビゲーター役を担わされた私だったが、なんとかその役目を果たすことができたかなぁ、とホッとしている私である。
今日(4月19日)午後、いつも学習している「めだかの学校」の4月第1回目の学習会が開催された。
新年度に入り、これまでの映画の視聴から、「新世界紀行」というVTRを視聴する学習に変更になった。
その第1回目として取り上げられた教材が「アレキサンダー大王の道」のⅠ・ⅡのVTRであり、ナビゲーター役に指名されたのが私だったのである。
※ 本日の教材として使用した2本のVTRです。
ナビゲーター役とは、学習者が興味をもってVTRを視聴してもらうために、教材についての案内役を務める役割である。
数か月前に指名された私は、その準備のためにVTRを視聴すること2度、関係図書にあたること10数冊…。歴史に弱い私がナビゲーター役を務めるのだから、学習者の皆さんの前で恥をかきたくない思いもあり、それなりに準備を進めてきた。
そこで私なりに導き出した結論は、アレキサンダー大王は偉大な王様であり、部下から尊敬されるような指揮官ではあったけれど、東征を重ねるうちに征服欲、支配欲がより強くなった結果、部下との間の信頼関係が薄れ、必ずしも彼の思い描いたとおりの一生とは成りえなかった。というような私なりのアレキサンダー観を描いて今日に臨んだ。
VTRは、アレキサンダーが故国マケドニアから、東征しエジプト、ペルシア王国、そしてインドを目ざした足跡を辿るというものだった。VTRはⅠ・Ⅱの2部構成(1本45分)になっていて、民俗研究家と称する遠藤ケイという方がレポートする形をとっていた。
私の感想では、必ずしも出来の良いVTRとは思われず、はたして学習者はアレキサンダーの東征の全貌を掴めたのかどうか心配なところでもある。
※ 参加した学習者の案内役を務める私です。
二千数百年も以前に、広大なアジアの地を我が手に収めるという偉業(?)を成し遂げた足跡を簡単に把握できるわけではないし、VTRも十分に彼の足跡を掬い取ったとは言い難いように私には思った。
ただ、VTRの最後に、インドにおいてアレキサンダーに対面したバラモン教の僧侶が、アレキサンダーを諭したという一言が私には印象に残った。その言葉をVTRを投影した後再度私から紹介し、この日の学習会を閉じた。
そのバラモン教の僧侶の言葉とは…。
「人間は誰でもその足の分しか踏みしめることができない。あなたは今、世界の征服とやらにせわしないが、死んでしまえばあなたとて自分の埋葬された地面しか占めることができない」