田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

驚異の彩密和紙絵「サクラ、桜、さくら展」

2017-04-14 18:35:05 | 作品展・展覧会等

 それはもう“凄い!”としか表現しようがない驚異の細密画だった。一見、鮮やかな桜の油絵と見たのだが、傍へ寄ってよ~く見てみると、和紙を切ったり、千切ったりして一片一片が貼り合わせたものだった。いや~、凄いなぁ~。 

     

 4/12(水)~17日(月)まで、丸井今井の大通館9階催事場にて、八木天水 彩密和紙絵「サクラ、桜、さくら展」が開催されていると知り、桜の季節が近いこともあり、興味を抱いて13日(木)に某会議を終えた後、訪れてみた。

 八木天水とは、1944年生まれで、和紙絵の彩りと可能性を極限まで広げ“彩密和紙絵”という芸術に昇華させた画家だそうだ。桜のある日本の風景をテーマに、土佐典具帖紙を基調にした和紙でなければ表現しえない風合いを生かして創作した作品は、現代アート界で絶賛され、世界的にも高い評価を受けている、と伝えられている。

               

 それは丸井今井の大通館9階催事場で開催されている「日本モノづくり展」の一角で開催されていた。
 いきなり桜が満開の鮮やかな絵が目に飛び込んできた。期待に胸が高まる。
 展覧会のエントランスを遠くから一枚写してから、近寄って入口に掲げられていた八木天水の略歴を写そうとしたら、スタッフがやってきて「撮影禁止」だと告げられた。
 以後は残念ながら写真を撮ることはできなかった。しがってここに掲載したものはウェブ上に公開されているものを拝借させてもらってモノである。

          

 パーテーションで仕切られた中に入ると、さまざまなシチュエーションで描かれたサクラ、桜、さくらのオンパレードである。
 私は大して予備知識も持たずに入場したので、満開の桜が油絵で鮮やかに描かれている、と思って見ていた。しかし、確かに「彩密和紙絵」と喧伝されていると思い直し、傍へ寄ってみてみると、確かに桜の花びら一枚一枚が細かな四角い紙片を張っているのに気付いた。さらに近寄り、詳細に観察すると、木の枝も周りの建物も、情景もすべて、すべてが和紙を貼って描かれていることに驚嘆したのだった。

          

 写実的なその描かれ方が美術界でどのような評価を得ているのかは知る由もない。しかし、その鮮やかさに対する市場価値は大変なようだ。小さなものでも数十万円、大きな絵だと百万円を超える値札が付いていた。

          

 う~ん。我々庶民が所有するには縁遠い価格であるが、見る分には無料である。
開催期間は17日(月)まで。週末札幌都心へ出かけられる方には一見の価値ありと思いましたが…。


《札幌桜情報 1》 

 札幌にも間もなく桜の季節がやってくる。
 そこで、札幌の桜の標本木がある札幌管区気象台の庭を不定期に訪れて、桜の蕾を追い続けることで桜の開花を待ちたいと思う。我が家から歩いて3分というアドバンテージを活かしたレポートをお届けしたいと思う。
 ということで第1信です。まだまだ蕾は固いように見えますが、確実に開花の準備を進めているようにも見えました。

          
          ※ 4月14日(金)午後3時40分撮影