田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌北一条教会 昼休みコンサート

2017-04-07 16:56:07 | ステージ & エンターテイメント
 ちょっと不思議なコンサートだった。この日のソリスト、ソプラノの小貫多喜子さんの歌声が頭上から聴こえてきたのだ。顔が見えず、どこで歌っているんだろう?と思いながら聴いたコンサートだった。 

               
               ※ 北一条通りに面した「札幌北一条教会」の全貌です。

 数日前、北一条通りを歩いていると「札幌北一条教会」の前に「昼休みコンサートを開催します」という告知が出ていた。この教会で時々コンサートを開催していることは知っていたが、これまで訪れたことはなかった。この日(4月6日)特に予定もなかったので、訪れてみることにした。

                    

 コンサートは文字通り昼休みの12時20分から12時50分までの30分間である。
 札幌北一条教会の礼拝堂にはお年寄りの女性を中心に、男性がちらほらといった感じだった。

               
               ※ 北一条教会の礼拝堂正面です。実際に来場された方は写真よりずっと多かったです。

 12時20分、パイプオルガンの伴奏にのせて、ソプラノの朗々とした歌声が礼拝堂内に響き渡った。祭壇のところには誰も見えない。声は頭上から降ってくるようだった。
 そうすると、席に座って人たちが後ろを振り返って見ていたので、私も同じようにした。
 確かに二階席にあるパイプオルガンを弾くオルガニストの姿は認めることができた。しかし、ソプラノの歌い手は認めることができなかった。どこか教会の隠れたところで歌っているのか!?

 私は落ち着かなかった。何度も何度も振り返って見た。すると、なんと小貫さん(ソリスト)は、譜面台に隠れて顔が見えなかっただけで、オルガンの傍で歌っていたことが何度目かに振り返った時にようやく発見することができた。

               
               ※ ソプラノとオルガンは、写真の2階からの演奏でした。

 披露された曲は、いずれもが教会音楽ではないかと思われる曲だった。(私には分かりかねるが…)もし、そうではなくともクラッシック中のクラシック(そんな言い方があるのかな?)といった感じの曲だった。
 プログラムが配布されたので、記しておくことにする。
 ◇日本聖公会聖歌集第132番/「荒野にひれ伏し」(坂本日菜作曲)
 ◇J.Sバッハ/「われもまた汝に従い行かん」(「ヨハネ受難曲」より)
 ◇J.Sバッハ/「血を流されるがいい、いとしい御心」
 ◇J.Sバッハ/「憐れんでください、神よ」
 ◇J.パッヘルベル/コラールパルティータ「血潮したたる」 ※オルガン独奏
 ◇日本聖公会聖歌集第364番/「貧しい人に」(大岡創作曲)

                    
                    ※ ソプラノの小貫多喜子さんの顔写真はウェブ上から拝借しました。

 私には小貫さんの歌声を評する力は全くないが、朗々とした歌声は素晴らしかった。
 教会の礼拝堂というのは、高く広い空間があるだけに、非常に響きが良く、歌声がより荘厳に聴こえてくる効果があるように思えた。