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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 21 凛とした日本家屋

2014-11-13 15:52:35 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 その日本家屋はけっして広壮な住宅ではないものの、コンクリート製の住宅やマンションに囲まれた中で、その日本家屋は凛とした佇まいで存在感を放っているように見えた。 

 この日(11月7日)の私は午前から午後にかけて用件があって、それが終えたときには夕方近くなっていたこともあり、自宅の付近を歩くことにした。すでに歩いていたところが多かったのだが、一つだけ心に留まった光景に出会った。

          

 周りがコンクリートの住宅やマンションに囲まれた中に、ちょっと古風な民家が建っていた。そうした光景はけっこう札幌市内でもあちこちで見かけるのだが、この民家が気になったのは、窓枠を囲んでいた鉄柵である。白くペンティングされた鉄の柵がよく手入れされているように感じられたのだ。

          

 よく見てみると、建物のその他の部分もとてもよく手入れが行き届いているように見えた。
 隣家との間に小路があったので裏側に回ってみると、けっこうな広さの菜園があった。その菜園も秋も深まったこともあり、きれいに整理されていた。さらには、庭に立っていた立木を整理したのだろうか?小さく薪状にした木が並べてあった。

          
 
 小さなエピソードがあった。
 私が建物の側で住所をi-phoneでチェックしているときだった。(今回はあえて住所は記さないことにします)
 犬の散歩をしているご婦人が通りかかった。すると、連れていた犬が民家の玄関のところから離れようとしないのだ。婦人は犬に「ほら、今日はおじいちゃんも、おばあちゃんもいないから帰るよ」と語りかけていた。
 この家の主人は年老いたご夫婦のようである。

          

 どのくらいのお歳の方なのだろうか?
 高齢(?)にもかかわらず、几帳面に菜園を整理され、家屋の手入れも万全である。
 良き日本人の矜持をもった方のようである。
 そんなお年寄りになりたいものだが…。

          

 それは周りをコンクリートの建物に囲まれながらも、日本家屋の良さを誇るように凛とした姿で立っていた。