田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

雪印メグミルク 酪農と乳の歴史館

2012-01-25 22:23:50 | 札幌(圏)探訪
 オヤジの仲間づくり21の会の1月例会は、「雪印メグミルク 酪農と乳の歴史館」と札幌工場の見学だった。モノづくりの世界の歴史を見ると、急激に機械化が進んだことをあらためて認識させられました。 

 23日(月)今年第一回目の例会は「雪印メグミルク 酪農と乳の歴史館」(東区苗穂町6丁目1-1)と札幌工場でした。
 私自身は2009年、当時は「雪印資料館」と呼ばれていたころに訪れたことがありましたが、昨年四月に現在のような名称に変更になったようです。しかし、展示内容は当時と変わりはないように見えました。

          
          ※ 今回の写真はすべて雪印のHPから引用させてもらいました。歴史館の全景写真も夏に写されたものです。

 3年前も同じでしたが案内ガイドが付いてくれ、丁寧に説明してくれます。歴史館では往年使用されていた雪印製品を製造する各種の製造機械が展示されています。それを見ると、製造機械の進化の変遷が良く分かります。

 例えばバターの製造ですが、良く体験学習で牛乳と生クリームを入れた瓶を振り続けることによってバターをつくるという体験をした方がいらっしゃると思います。
工場でもその原理は同じようで、最初は小さな樽状のものを手回しで回していたものが、動力を使って回すようになり、次には大きな容量の容器に入れて回すというように変遷してきた様子が機械とともに展示されています。(この機械をチャンバーと称するそうです)
 それが今や連続バター製造機という形も仕組みも大きく変わった機械によって製造されていることが実物の機械を展示することによってその歴史を教えてくれます。

          
          ※ 写真左はかなり大きなチャンバーですが樽状です。右側はそれが進化したものです。しかし、原理は瓶振りで作るバターと同じです。

          
          ※ さらに進化した連続バター製造器の初期のものです。

 バターに限らず、他の雪印製品の製造機械の変遷について実物を展示しながらその歴史がよく分かるようになっていたのが「雪印メグミルク 酪農と乳の歴史館」でした。

          
          ※ 工場見学の途中にご覧の「勝源神社」が設けられています。雪印製品の「カツゲン」の語呂が縁起が良いと評判になって設けられたそうです。

 その後工場を見学したのですが、現代の工場はオートメ化が進んでしまい見るべきところはほとんどなかったと言っても過言ではありません。
 案内ガイドの方に一つだけ質問しました。それは札幌工場では乳飲料だけでなく、かなり多種類の飲料を生産していることを知り、「それらを同じラインでパック詰めしているのか」と問うたところ、「その通り」との回答だった。
 ガイドの話によると、飲料のパック詰めの工程はパックする飲料が変わるたびに機械を洗浄するため、一日の作業の1/3以上はメンテナンス(洗浄を含めて)にかかる時間だということでした。

          
          ※ 見学コースの最後に雪印ジャンプチームの展示がありました。真ん中には長野オリンピックで金メダル(団体)
           を獲得した原田選手が着用していたユニフォームということでした。

 一つの疑問が残った。
 歴史館のほとんどはカメラ撮影禁止ということだった。許されたのは、雪印製品のカツゲンにちなんだ勝源神社と、雪印スキー部のPRコーナーだけだった。
 しかし、会社のホームページの歴史館のところには撮影禁止の画像がたくさん載っていた。今回のブログにはその写真を使わせてもらった。
 歴史館の中に写されると不都合なものが陳列されているのだろうか?そうとも思えなかったのだが…。