田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

市立札幌大通高校

2010-07-12 15:49:25 | 札幌(圏)探訪
 私の所属する某団体の研修事業の一環として、先日新築なった「市立札幌大通高校」を見学してきました。市立札幌大通高校は新たな形態の定時制高校とあって、意欲的にさまざまな教育実践を展開しているように私の目には映りました。

 7月8日(木)、私の所属する某団体の年に一度の研修会がありました。
 このところ数年は中央区の各学校を訪問していますが、今年度は昨年4月に開校し、今年3月から新校舎に移ったばかりの「市立札幌大通高校」(中央区北2条西11丁目)を訪問・見学しました。

 市立札幌大通高校は定時制の高校ですが、午前・午後・夜間と三部制を取っていること、単位制高校であること、などが特長の学校です。
 現在生徒数は964名で、来年度以降は1,000名を超えるのではないかと予想され、東京以北では最大の生徒数を誇る定時制高校ではないかと説明されました。

        
        ※ レクチャールームで説明を受ける私たちです。

 校舎は5階建てで、大小さまざまな講義教室、多彩な実習教室、そして最新の情報設備・施設が完備していました。立派な食堂や生徒ラウンジ、オープンスペースにおかれたカウンセリングルームも目を惹きました。

        
        ※ 多彩な実習室の一つ、美術関係の実習室です。

 教頭さんから学校について校舎を見学する前にレクチャーを受けました。
 その中で、市立札幌大通高校では「進路探求学習」と「カウンセリング体制の充実」に特に力を入れていると説明を受けました。
 「進路探求学習」では、社会人として必要な適応能力、社会性、コミュニケーション能力を身に付ける教育の充実を図っているとのことです。

        
        ※ ドアのないオープンな職員室。生徒が自由に出入りしています。

 また、「カウンセリング体制の充実」に関しては専任のスクールカウンセラー2人のほか、臨床心理を学ぶ大学院生10人が配置され、生徒のカウンセリングを行っているそうです。
 さらに進路探求学習の充実を図る意味からキャリアカウンセラー4名も配置されているといった充実した体制がとられています。

        
        ※ 市立札幌大通高校が力を入れているカウンセリングルームです。

 市立札幌大通高校のもう一つの特長は、札幌市生涯学習センターとの連携事業です。
 札幌市生涯学習センターが開講する市民向けの講座を高校で開催し、生徒も受講可能で単位が認定される制度です。
 例えば、「笑いとコミュニケーション」、「はじめてのストリートダンス」、「はじめてのヨガ」などといった高校の授業と一見無関係に見えるような講座を、市民と高校生が机を並べて受講することで、予想以上の効果をあげているとのことでした。

        
        ※ こうした生徒ラウンジが校内に5ヶ所設けられています。

 その他にもさまざまな意欲的な取り組みを紹介していただきましたが割愛することにします。ところで…、私の今日の投稿で何度も高校名を記してきましたが、他の高校名との違いに気づかれたでしょうか?
 高校名は普通に記すと「札幌市立旭丘高校」とか「札幌市立開成高校」というように記します。ところが今回訪れた「市立札幌大通高校」は「市立」を先にもってきているところが大きな違いです。
 その意味するところは、「札幌大通」という札幌を象徴する地名を高校名とすることにより、大通公園がもつポジティブなイメージを学校のイメージとしてダブらせたいという願いがあるとのことでした。

        
        ※ 格安のメニューが並ぶ食堂です。給食はやっていないとのことです。

 校内で出合った生徒たちは服装が自由ということもあって一見街中で見る若者そのものですが、多くの生徒が挨拶をしてくれ、明るく前向きな生徒たちとの印象を受けました。