田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

トークショー「あの日の歌景色」

2010-07-08 11:40:01 | 講演・講義・フォーラム等
 北海道新聞で童謡に隠されている謎をひも解く「あの日の歌景色」を連載されている合田道人氏のトークショーがあった。誰にも良く知られている童謡の裏側に隠れている謎を知るのは意外に楽しく感じたトークショーだった。

              
              ※ 「あの日の歌景色」講演会のポスターです。
 
 話は少し古くなってしまったが、6月29日「ちえりあ」(札幌市生涯学習総合センター)の開館10周年記念事業の第一弾と銘打って歌手で作家の合田道人氏のトークショー(主催者は「講演」としていたが、歌を交えてのお話だからトークショーのほうが相応しいだろう)があった。
 
 合田道人氏はノンフィクション作家の合田一道氏の子息である。
 高校時代に歌手デビューをして一時脚光を浴びたのだが、その後の活躍は聞こえてこなかった。
 さまざまな紆余曲折があったのかもしれないが、作家の父の血を受け継ぎ、ただ歌うだけではなく、歌(童謡)に秘められた謎を文章に表現して世に紹介するという分野を見出したようである。
 彼は現在、北海道新聞の火曜日朝刊に「続 あの日の歌景色」を連載している。

 次々と披露してくれた童謡の裏に隠された謎であるが、その中のいくつかを紹介してみることにする。
 まず「春の小川」という童謡があるが、歌われている小川は東京の代々木に実際に存在した小川でした。しかし今は東京オリンピックの開催に伴う工事で暗渠化で埋め立てられてしまったそうである。
 また「ずいずいずっころばしごまみそずい ちゃつぼにおわれてとっぴんしゃん…」というなんともへんてこりんな歌詞で知られている「ずいずいずっころばし」であるが、この歌は江戸時代に京の新茶を将軍に献上するための茶壷道中(行列)が通る際の庶民の様子を描いた歌なのだそうだ。
 その他にもたくさんの童謡に隠されたエピソードを、合田氏の歌とともに紹介してくれた。

              
        ※ 合田氏は1979年高校在学中に「釧路にて」で歌手デビュー
         を果たし、現在48歳です。

 合田氏は本来が歌手であるから歌唱力もなかなかである。その彼が素晴らしい歌声とともに童謡に隠された謎を次々と紹介するという手法は新鮮であり、可能性を感じさせる分野のように映った。新聞連載は北海道新聞ばかりでなく、全国各紙に及ぶという。
 合田氏の今後の活躍を見守りたいと思った。