別に意識したわけではなかったのですが、5月9日(土)は講演会で「モンゴルの現状」を聞き、展覧会で「モンゴルの至宝展」を観賞することになってしまいました。
5月9日(土)は私にとってまるでモンゴルデーになってしまいました。
何にでも興味を示す私の面目躍如(?)です。
北大の総合博物館(場所はこちら⇒)の市民セミナーでモンゴルからの留学生が「モンゴルの現状」と題して講演すると知り、「行ってみよう!」と思い立ったのです。
※ 道民カレッジとの連携講座と
して開催されたセミナーです。
講演そのものは図書の類やネットでも知ることのできる表層的なモンゴルの様子をレポートする内容でちょっと期待はずれだったのですが、質問コーナーのときに興味深い光景に出くわしました。
※ 講師を務めた経済学部の留学生スフバートルさんです。
受講者の質問は「北大の留学生には内モンゴルからの人もいるが、彼らをどう思っているのか」という質問でした。(内モンゴルとは中国領で、外モンゴルといわれている部分が現在のモンゴル国なのです。両者とも主としてモンゴル族が居住しているのですが国は分かれています。講演したのはモンゴル国からの留学生)
するとその留学生は微妙な表情を見せながら「特別な感情はない。友好である。」と答えました。ところが会場には他のモンゴル国からの留学生もいて、彼らにも聞いたところ同様な答えではあったのですがニュアンスが微妙に違っていました。
民族問題というのは、どこでもデリケートな問題であることをうかがわせてくれました。
※ 会場に駆けつけた同じモンゴル人留学生の二人です。
講演を聴いたその足で、「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」が開催されていた札幌西武百貨店のロフト館(場所はこちら⇒)に向かいました。
※ モンゴル至宝展のポスターです。
こちらは入館料1,200円を徴収する本格的な展覧会です。と思っていたら、どうもおかしいのです。後援に中国大使館の名前があるのに、モンゴル大使館の名前がないです。
仔細に見てみると、史料の提供が内モンゴル自治区博物館となっているのです。
つまりチンギス・ハーンの母国であるモンゴル国は関係がなく、チンギスハーン時代の内モンゴルに遺された、あるいは発掘された史料の展覧会だったのです。
「看板に偽りあり」とまでは言いませんが、大いに惑わされるところです。
※ 会場内は当然撮影禁止ですから、入口を撮りました。
展覧会そのものは、チンギス・ハーンが一世を風靡した12~13世紀を中心としたモンゴル(蒙古)民族の文物には一見の価値があるように思います。歴史上世界最大の領土を支配した当時のモンゴル民族の勢いを見る思いがします。
朝青龍、白鵬に代表されるようにモンゴル人力士に席巻されている大相撲の土俵ですが、彼らの祖国のことを少しは理解したいと出かけた二つの催しですが、どちらもなんだかはぐらかされた思いが残るものとなってしまいました…。
5月9日(土)は私にとってまるでモンゴルデーになってしまいました。
何にでも興味を示す私の面目躍如(?)です。
北大の総合博物館(場所はこちら⇒)の市民セミナーでモンゴルからの留学生が「モンゴルの現状」と題して講演すると知り、「行ってみよう!」と思い立ったのです。
※ 道民カレッジとの連携講座と
して開催されたセミナーです。
講演そのものは図書の類やネットでも知ることのできる表層的なモンゴルの様子をレポートする内容でちょっと期待はずれだったのですが、質問コーナーのときに興味深い光景に出くわしました。
※ 講師を務めた経済学部の留学生スフバートルさんです。
受講者の質問は「北大の留学生には内モンゴルからの人もいるが、彼らをどう思っているのか」という質問でした。(内モンゴルとは中国領で、外モンゴルといわれている部分が現在のモンゴル国なのです。両者とも主としてモンゴル族が居住しているのですが国は分かれています。講演したのはモンゴル国からの留学生)
するとその留学生は微妙な表情を見せながら「特別な感情はない。友好である。」と答えました。ところが会場には他のモンゴル国からの留学生もいて、彼らにも聞いたところ同様な答えではあったのですがニュアンスが微妙に違っていました。
民族問題というのは、どこでもデリケートな問題であることをうかがわせてくれました。
※ 会場に駆けつけた同じモンゴル人留学生の二人です。
講演を聴いたその足で、「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」が開催されていた札幌西武百貨店のロフト館(場所はこちら⇒)に向かいました。
※ モンゴル至宝展のポスターです。
こちらは入館料1,200円を徴収する本格的な展覧会です。と思っていたら、どうもおかしいのです。後援に中国大使館の名前があるのに、モンゴル大使館の名前がないです。
仔細に見てみると、史料の提供が内モンゴル自治区博物館となっているのです。
つまりチンギス・ハーンの母国であるモンゴル国は関係がなく、チンギスハーン時代の内モンゴルに遺された、あるいは発掘された史料の展覧会だったのです。
「看板に偽りあり」とまでは言いませんが、大いに惑わされるところです。
※ 会場内は当然撮影禁止ですから、入口を撮りました。
展覧会そのものは、チンギス・ハーンが一世を風靡した12~13世紀を中心としたモンゴル(蒙古)民族の文物には一見の価値があるように思います。歴史上世界最大の領土を支配した当時のモンゴル民族の勢いを見る思いがします。
朝青龍、白鵬に代表されるようにモンゴル人力士に席巻されている大相撲の土俵ですが、彼らの祖国のことを少しは理解したいと出かけた二つの催しですが、どちらもなんだかはぐらかされた思いが残るものとなってしまいました…。