自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
「この人と結婚して良かった」
と思ったのは
食べ終わって
ご飯が一粒も残っていない
茶碗を見た時だった。
都会育ちで
男兄弟ばかりで
米は貴重品だったのだろうが
なんだかいい人に思えた。
生活の中で
互いの印象は互いに変わり
消え失せてしまったものも
新しく生まれたもののあるけれど
この習慣は
変わらず続いている。
そして年を取るほどに
ご飯がますます好きになってきた。
今は5分づきの米に
もちきびを少し加えて炊いている。
稲〈イネ科〉
copyright Maoko Nakamura