詩の現場

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永遠のポンプ

2011-11-26 | お気に入り My Poem
神さまは
永遠を計る 時計を
みんなに 持たせてくれた

永遠って 長いから
どこがスタートか終わりか
わからないんだ

神さまのそばでは
別の神さまが
ポンプを押しつづけている

別の神さまは
きれいな ピンク色の水を
バケツに たくさん入れてきて
流している

大きなうちわを作っている神さま
すもうをとる神さま
くしゃみをしている神さま

小鳥たちは 今朝
澄みきった空気をふるわせて
伝えあっていた

最速の鳥の王が
遠い雲のむこうへ
今日の 美しい写真を
届けに 飛びたった



詩集『永遠のポンプ』から




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