詩の現場

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瀬音

2012-06-08 | フリー Poem
水は 高いところから 
低いところへ 流れるが
時間も流れる というくらいだから
やはり 高いところから 
低いところへ 流れているのだろうか

流れる時間は
年を重ねるごとに 
加速しているように 感じられるが
激流のような場所にさしかかる
こともあるのだろうか

目に見えず
音も聞こえない 流れというものが
たしかに ある

この川では
みなが釣り人のように
見えない流れに糸を垂れて   
近づいたり遠のいたりする魚を
釣り上げている

わたし以外の釣り人を
代わる代わる 見送り
時に わたしは
流れの渕に佇むのだ
居合わせた人々と 
川の瀬音の話をして
流れる川のことを 確認しながら


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